さそり座
すこし先の未来をポケットに
月に手をかける
今週のさそり座は、窓を開いた途端に登ってきた三日月のよう。あるいは、これまでとはまったく異質の未来の可能性を夢に見、三日月の上に意識を置いてくること。
アルミニウムがぶらさがっている―
水色のミカヅキさ!忘れものがある―
しゃがんだ夢だ!なんとなく妙だ―
ひと晩で出来上がった街だもの!何かがうずくまっている―
すみれ色の憧れさ!中心が光っているみたい―
宇宙意志!
いわば、普段は不定形な時間の流れが三日月という形をとって、わたしに傾き、触れていくのだ。澄んだ、金属的な響きをたてて。
どうも今週のあなたは、不十分な心の充足を満たすために、意識を遠くへ飛ばしてみては、ポケットの内に残るピコピコ光る感覚を確かめていくような、ある種の「離れ業」を、試みてみたくなるかもしれません。
しっかりと大地を蹴って
「あなたはいま何をしているの?」と質問されたら、なんと答えますか?
半ば惰性で続けているルーティンワークや、閉塞感の中で疲弊している日常については口に出すのも厭わしいはず。
かつて北海道を開拓した屯田兵たちは、平時は農業を営むかたわら軍事訓練を行い、いざ戦争がはじまったときには軍隊の兵として戦うことを目的とし、国の安全保障に貢献しました。
その実態は、肉体と精神の限界を試すような、凄まじいものだったそうですが、少なくとも今のあなたにはそれくらいの「新天地」が必要なようです。
今週はしっかりと地に足つけつつも、その一方ですこし先の未来の光を見定めていくといいでしょう。
今週のキーワード
金属的な響き