いて座
井蛙の行
「柿むいて」と「今の大空」の響きあい
今週のいて座は、「柿むいて今の青空あるばかり」(大木あまり)という句のごとし。すなわち、今の自分に満足することなく、淡々とその先を見据えていくような星回り。
掲句で注目すべきは、「柿むいて」というあえてまだ途上の過程的行為を置いたことでしょう。これが「柿食べて」や「柿食えば」であれば、そこに作者の満足感が出てしまって、「今の青空」の存在感や感慨そのものがだいぶ薄れてしまっていたはず。
あるいは、「柿むけば」とやったとしても、「さあ食うぞっ」という感じが出過ぎてしまって、こちらも花より団子式に青空など視界に映らなかったでしょう。
やはり、どこか淡々と、手慣れた手付きで柿をむいているからこそ、「青空」の今が貴重に感じられてくるのです。
つまり、どこか自分に満ち足りてないからこそ、その空虚や不安の分だけ、今の青空が視界に入ってくる。
何をすればいいのか、どうやってそれをやるのか、そして自分はどこまで行けるのか、分からない。怖いから、不安だから、心配だから、行き先を迷う時だからこそ、今日も淡々と自分にできることを続けていきましょう。
空の深さを知るために
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざには、後になって「されど空の深さを知る」という続きが作られたそうですが、それは自分が何者であるかという確信の深さの比喩であるとも解釈できます。
ここしばらくの試みの中で、自分の存在を引き上げてくれる人や、心の隙間を埋めてくれる人をいくら探しても、自分が本当に求めているものは得られないということが、あなたも分かってきたのではないでしょうか。
蛙は海水に入れば、体から水分が出て死んでしまう生物であり、淡水でかつ自分にとって栄養となる昆虫類が適度に存在する場所が一番であるということを、本能的に知っているのでしょう。
今は身の丈にあった居場所で、無理なく続けられる自分なりの営みを続けていきましょう。決して自分に満足していないからこそ、それらはやがて「空の深さ」へと繋がっていくのです。
今週のキーワード
本能と確信のはざま
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