いて座
幸せになるために
ほどほどの不幸というぬるま湯
今週のいて座は、「また夜が来る鶏頭の拳かな」(山西雅子)という句のごとし。あるいは、いつまでも猶予期間は続かないという意識のなかで、いま取るべき立ち振る舞いを決めていくような星回り。
真っ赤に花を咲かせる鶏頭(けいとう)は、闇夜のなかで土中から必死に拳を突き上げているようにも見える。ここで言う「夜が来る」というのは、自然現象であると同時に、“魂の暗い夜”のように、暗く苦しい精神的状態のことも指しているのでしょう。
とはいえ、いて座の星回りが分かりやすくシビアという訳ではありません。どちらかというと、心のどこかで現状維持でいいかという自分への甘えや、成長とは無縁のぬるま湯状態に陥りやすいのだと言えます。
そういう状態だからこそ、初心に帰って、居ずまいをただしてほしいのです。今週は、投げやりになることなくどこまで集中を切らさず、自分の力をしぼり出していけるかが問われていくでしょう。
幸せへ向けて
ある映画の中でこんなセリフがあります。
「人間は大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気が要るの」
あなたは今、粗削りながらもこの言葉の意味を実感しつつあるのではないでしょうか。確かに不幸に甘んじているより、自分の手で幸せを勝ちとりにいくことは怖い。
けれど感じたことをきちんと表現し、一歩踏み出していくことでしか得られない宝物の魅力に、あなたはとっくに気づいているはず。
今週はたとえ傷だらけになったとしても、手を伸ばしくことの大切さを身に染みて感じてください。
今週のいて座へのキーワード
あと一歩の勇気をしぼり出すため