いて座
食べると交わる
原初の連帯を想い出す
今週のいて座は、トーテミズムの深淵に目を向けていくような星回り。あるいは、汲み尽くすことのなどできないような、内なる巨大なエネルギー源を探し求めていくこと。
私たちは動物を愛玩の対象や子供のちょうどいい遊び友達とは認識すれど、どこかで自分たちとは断絶した、異質な存在として見なす時代を生きています。
しかし少し時代を遡れば、ある特定の動物や植物(トーテム)を、子供たちならず自分たち種族全体の守護神、そして祖先として信仰していたことをここで思い出されたい。
そこには自分が生きるために、互いの命を殺し、喰っていた原初の連帯があり、自然な、無尽蔵の連続性や一体感がありました。
そうした世界では、食べること一つとってみても、「自分は何と一体になりたいのか?」という問いかけであり、それへの応答であり、祈りであったのです。
今週は身体の声によく耳を澄ませて、おのれが欲するものを愚直に求めていきましょう。
選ぶことは諦めること
「このままずっと独りなんじゃないかと不安で」と何も行動していない内に悩まれている方をたまにお見かけします。休日を無為に過ごしてしまった後なんかは、特にそんな不安が強まるかもしれませんね。
けれど、どんな無為な日々においても、「食べる」という行為をまったくしないでいられる人はいないと思います。
別の角度から照らせば、今週のテーマは「諦め方」という風にも捉えることが出来ます。
何を食べるかすごく迷ったとして、最後にどこへ落ち着くのか。
ここで、例えば同じ「仕方ない」というセリフを言うのでも「哀しい諦め」を顔に浮かべていうのと、「成熟した、静かな落ち着き」を込めて言うのとでは、その意味も文脈も、その後の展開さえも異なってきます。
これまでに諦めた事もあるし、まだ諦めきれない事もある。だからこそ、ここで諦め方を意識し、自覚を深めていくことで、あなたは生きていることの凄味を感じられるでしょう。
今週のキーワード
人獣交歓