いて座
心地よい共鳴を求めて
自分にとっての元気の源
今週のいて座は、「寒いなあコロッケパンのキャベツの力」(小川楓子)という句のごとし。あるいは、自分の元気の源へと手を差し伸べていくような星回り。
学生の頃、「キャベツ食っときゃ風邪ひかないんだよ」という食堂のおばちゃんに言葉に影響されて以来、体が弱ると無意識のうちにキャベツを欲するようになりましたが、掲句の場合はどうも「不本意ながら」というニュアンスが強そうです。
誰かと一緒にコロッケパンを買ったのだけれど、肝心のコロッケはちっちゃいのに、キャベツの存在感の方がすごくて、これヤバいねって。そんなところでしょうか。
でも、そう言いあいながらも、キャベツがこぼれ落ちないよう口を大きくあけて、思いっきりコロッケパンをほうばって。それを見て思わず笑って。なんだか無性におかしくなって。気持ちがあったかくなってくる。そんな書かれていないはずの光景が浮かんでくる、じつに不思議な句でもあります。
今月1日から逆行していた水星が21日(木)に順行へ戻り、22日(金)には太陽がさそり座からいて座へと移っていく今週のあなたもまた、どこか無意識のうちに自分の元気の源を探してきては、そっと手を伸ばしていく。そんなタイミングとなっていくでしょう。
手かざしと治癒効果
子供の頃、お腹が痛くなるとおばあちゃんやお母さんが手をかざし、あるいはお腹をさすって治してもらった経験のある人は少なくないはずです。
別にお父さんや友達でもいいのですが、実際、常識的にはそんなことをしても治らないという場合でも、さすっただけで治してしまうのは子供のおばあちゃんやお母さんが多いんです。
これはどうしてだろうと、個人的にも不思議に思っていたのですが、最近どうもそれは自分より子供に波長を合わせようという気持ちが強いからではないかと考えるようになりました。そしてこれは、今週のいて座にとっても恐らく同じことが言えるでしょう。
つまり、自分と気の合う相手や、なんとなく出している波長が似ている相手と接触をはかっていくことには、考えている以上に治癒効果があるのです。
心地よい共鳴を求めて、根気強く手をのばし、自分自身をさすってみてください。そこで生じるシンパシーこそが元気の源となっていくはずです。
今週のキーワード
シンパシック・マジック