いて座
風を読み、風に乗せる
ヒカルの成長の分岐点
今週のいて座は、『ヒカルの碁』で自分に憑りついた霊に導かれ神の一手を目指していく主人公ヒカルのごとし。あるいは、練り上げられた戦略によって、人生を前に進めていくような星回り。
ヒカルの碁は、平安時代に天皇の囲碁指南役をしていながらも謀略により自死した稀代の碁打ち・藤原佐為の霊が、ひょんなことから現代のごく普通の少年に憑依したことから碁をはじめ、やがて自分の意志でプロの棋士を目指すようになっていく物語。
これは今週のあなたにとって非常に示唆的なストーリーとなっています。
はじめは憑りついた霊の指示に従って碁を打っていた主人公が、やがて自分のアイデアや閃きを取り入れ始めていく。
そしてある時に霊を失ったことで、喪失感から碁を打つことをやめてしまおうか悩みつつも、再び自分の意志で碁を打つようになっていく。
主人公の成長の分岐点は、明らかに「霊の喪失」にあります。
ですがこれを個人の人生に置き換えるなら、「周囲からの導きがなくなった時、あなたは何ができるのか?」という問いかけになるでしょう。
今週は、自分なりに人生に大きな風を引き起こしていけるよう、手持ちの駒をどう動かしていくべきか、できるだけ先読みしていくことがテーマとなるはず。
風船ではなく凧として
スピッツの草野マサムネいわく、旅には凧型と風船型の2つのタイプがあるそう。行って戻ってくることを前提としているのが凧型で、そうでないのが風船型だと。
風船のように風に吹かれる自由に飛び立ち、帰ってくることを考えない旅には憧れてしまいますね。
そして「後者の旅を選んでしまう」という彼の言葉には、視線やコミュニケーションの「循環」があり、どこかハッとさせられるものがあります。
それは少しでも自分の住む世界をよくしたいという責任感とも言えるかもしれません。
風に吹かれるだけでなく、風をコントロールして、手持ちの凧を最大限に活かす道を探していきましょう。
今週のキーワード
霊=風=息