うお座
マイ憲法を発布する
そもそも憲法とは?
今週のうお座は、社会生活上の指針となるような、自分なりの「マイ憲法」を制定し、それに合わせて仕事や生活の仕方を変えていこうとするような星回り。
憲法学者の木村草太氏によれば、憲法には他のどんな法にもない奇妙な矛盾があり、それこそが憲法を特別なものにしているのだと言います。
まず憲法もまた法律である以上、それを適用される者たちが理想とする生活やあり方に近づくための約束であるということ。
そして大事なのが、それと同時に、普遍的な妥当性を目指さなくてはならないという点です。つまり個人の「マイ憲法」においても、自分に都合のいいルールや手前勝手な安全や繁栄を推し進めるようなビジョンは、後者の点において正しくされなければならないということ。
自分を含めた社会や関わる人々がどのような形で共存していきたいのか? 改めて考えなおすタイミングがきたのだと言えるでしょう。
憲法をわがものにする
マイ憲法を支えるのは「他者とともに生きる秩序をつくるという意志」ですが、実際に制定していく際のコツは、できるだけリアリティーのある状況を想像してみることです。
例えば、SNS上で思い当たる節のない悪口を言われた時にはどうすべきか? 仲の良い友人から悪い遊びの話を聞かされたら何と返すか? などなど。
そこでは必ず個人の自由か、普遍的な妥当性の遵守か、といったギリギリの葛藤が生じてきますが、そうした矛盾や葛藤を通過して初めて、憲法に命が吹き込まれ、わがもの=マイ憲法となっていくのです。
この機会に、じっくりと真剣に考えてみましょう。
今週のキーワード
できるだけ自分にとって具体的な状況を想像してみること