てんびん座
エゴとの距離をつくる
気付きつつ、伝えていくこと
今週のてんびん座は、夜明けを告げる雄鶏のよう。あるいは、書くこと話すことを通して、自らの価値を別角度から再確認していくような星回り。
エゴのレベルでは、「雄鶏」は自分が日の出を引き起こしたのだと感じ、そこに自尊心さえ抱いているかもしれません。
それでも彼が素直さを忘れないならば、痛みに満ちた経験を通じて、「創造する」とはすでに存在しているモノやコトを示すだけなのだということを学ぶことでしょう。
それはすでに知っていると思っていたことの中に、実際には全然知らない未知を見出すような認識であり、自分にとって痛みであると思われていたことが、実際には智慧にいたるための不可欠なステップであることへの気付きでもあるはず。
今週のあなたは、ある意味でこうした気付きのチャンスを与えられた雄鶏と言えます。うまくいけば、エゴの殻を破ることで腹の底から登りくる日のパワーを感じることだってできるでしょう。
間をつくることの大切さ
人間は言葉に支配されている動物であり、頭の中には常に言葉が流れています。
「占いって何の意味があるの?」と聞かれて、以前よく「自己内対話の促進」と答えていたのですが、悩んでいるときというのは、たいてい自己内対話が停滞し、ネガティブな状態のままグルグルしています。
そうして流れ続ける言葉は荒れ狂った濁流のようになり、それを止めるのもなかなか大変で、多くの人はここで誰かに迷惑をかけたり、お酒で強制終了したりと、後々まで尾を引くような対処をしてしまうんです。
「自己内対話の促進」には、やはり何か言葉を紡いでみるのがもっとも有効。
いつもよりゆったりと言葉を選んで紡いでいると、やがてゆったりとした言葉の流れの中で、自分がどんな意味の言葉を発しているのか自覚できるようになるのです。
そして、よくよく観察してみると、ふだん他人としている会話というのは、ほとんどの場合どこかしらズレており、完全には噛み合ってません。
ただ、言葉の流れが速すぎると、噛み合っていないことにすら無自覚になってしまい、会話を繰り返しながら僕らはどんどん鈍感になっていく。なんとも物悲しい話ですね。
今週は言葉を何かしら紡ぐ前に、心地よさや不快感など、自分の感情についていったん噛みしめる「間」をつくるようにしてみましょう。
今週のキーワード
平安貴族のようにゆっくりと