てんびん座
いい感じを大切に
信仰はよき配置から生まれる
今週のてんびん座は、日常空間の中心に自分なりの祭壇を設けていくような星周り。あるいは、ささやかながら心からの信仰を取り戻すため、その妨げとなってしまっている空間配置を改めて整え直していくプロセス、とも言えるかも知れません。
世間の水準や他人と比べ、どれだけ幸福な生活をしていても、今のあなたには他の何よりも自分自身がよりしっくり来るようチューニングしていくための「聖域」が必要です。
ただしこの場合の聖域とは、三蔵法師が天竺を目指して旅をしたような、はるか彼方にありて思うようなものではなく、例えば北に山がそびえ東に川が流れ南に平野があり西に大きな道が通っているといった、特定の配置が整ったときに生じてくる「よい気の流れ」に満たされた自分のテリトリーに近いイメージ。
「運がいい」とは正しい時に正しい場所にいられることとはよく言われる話ですが、そうした正しい配置の全体像や見取り図を作っていくのが今週のテーマなのだと言えるでしょう。
聖域感覚を磨く
とはいえ別に風水の本で家相の勉強をしよう、ということを言っている訳でもありません。頼るべきはあくまで自分の第六感であり、培ってきたセンス。そして目指すべきは分かりやすい大成功ではなく、「もうかりまっか?」と聞かれた際に「ぼちぼちでんな~」と胸につかえなく答えられるくらいの「いい感じ」。
例えば、この人とは少し距離をとっておこう、あの人には今このタイミングで連絡を取ってみようとか、今日は気になっていたお店をのぞきにいって、帰りに最近ご無沙汰していた近くの神社にもお参りへ行っておくか、とか。そういう脳内地図のささやかな微調整をしていく中で、それらの中心にスーっと目に見えない伽藍が立ちあがってくるかどうかが大切なのです。
「聖域感覚」とでも言いましょうか、てんびん座にとっていまは自分を中心とした世界に清浄な流れを作っていくためのバランス感覚が問われる時期なのです。
これは対人関係にも言えることで、好き嫌いというより、空中からもう一人の自分の目線で見たときに、この組み合わせはちょっとイケてないかなとか、ここはもう少し間を空けておいた方が美しい、といった自分なりの聖域感覚をフルに発揮して判断されてみて下さい。
そうすることで、結果的に自分の周りが聖域化していくなら、その判断は正しいのです。
今週のキーワード
聖域化