てんびん座
光が伸びゆくほうへ向く
暗室から出る
今週のてんびん座は、晴天の日に目を上げて青空をのぞもう。あるいは、みずからが理想とする愛と美に向けて、純粋に前進していくような星回り。
「友よ 暗室を離れたまえ
光を歪める暗室を
複雑怪奇な像にひれ伏すばかりの
あのみじめな暗室を
迷妄の信徒は みちみちている
もう何年も前から いたるところに
だから 君たちの師の脳髄から 払いたまえ
妖怪を 狂気を 虚偽を」」(ゲーテ、「反ニュートン」)
まさのこの詩のように、今週のあなたのテーマは暗室から、光あふれる空の下へ。そして内なる光を屈折させる狭く暗い部屋から出て、地平線の向こうまでまっすぐに光を伸ばしていくことにあります。
そうして光を外へと投影させながら歩を進めていくことで、あなたの望みはよりクリアになっていき、望みを実現させてくれる具体的な手がかりも向こうから近づいてくることもあるでしょう。
一度めぐり始めた連鎖は、止まることなく展開していくはずです。
三年寝太郎のつもりで始める
「三年寝太郎」というお話をご存知でしょうか。いわば、「その時」が来るまでは、誰に何と言われようと力を貯めて、じっくり待っているのんびり屋さんの話です。
ただ、「即戦力」を求められる現代社会ではのんびり屋は評価されにくいですが、人生を生き急いでいると、いざというという時に力が出ず、大きなことも成し遂げられません。
石の上にも3年という言葉もあるように、もしあなたがいま望んでいる願いがあるならば、3年はその実現を待ってみるくらいのつもりで着手していきましょう。
今はまだ、「お蔵出し」の時期であり、スタートを切ったにすぎないのだとも言えます。
「いざという時」というのは大抵、物事が実現する間近、山でいうなら頂上が見えてからの話。そんなロードマップを、今週はなんとなくでも頭に置いておくといいでしょう。
今週のキーワード
3年後の自分を思い描く