てんびん座
倚りかからず
仲良くしすぎないこと
今週のてんびん座は、誰にも倚りかからずに立っている電信柱のごとし。あるいは、あえて距離を縮めないことを大切にしていくような星回り。
電信柱は、他のどの電信柱にももたれかからず一定の距離を保って、自分の足できちんと立って、日々電気を運ぶという自分の仕事を淡々とこなしています。いわば、ここまでが自分の仕事ですよと、‟旗”を立てている訳です。
一方、人間の世界ではしばしば「みんなで一緒に」とか「みんなで責任を分かち合おう」といったスローガンが唱えられますが、こうした考えは一見美しいもののように感じられるものの、その実、会社のような組織に限らず、どんな人間関係であれ、互いの成長と品位を貶めてしまう恐ろしいスローガンになってしまう傾向があるのです。
というのも、そうした環境のなかで自分が成功したとしても、失敗したとしても、いずれにせよそのプロセスや要因について、互いにきちんと反省したり、深く話し合わなり、結果的に学ぶ機会が減るばかりでなく、自分の頭で真剣に考える力さえも失われていくから。
そうしたファジーな線引きに陥らないためにも、今週は仲良くしすぎないということを決して忘れないようにしていきましょう。
「ゆるみモード」と「ひきしめモード」
自然に付き合いが広がっていきやすい時期というのは、身体の骨や筋肉などの結びつきにゆるみが生じて、力が抜けているような状態にあることが非常に多い。
あなたの場合、年単位の長い目で見ていくと、今後、実は「ゆるみモード」から徐々に「ひきしめモード」に移行していきます。
体がひきしめモードになっていくと、運気にも勢いが出てくる反面、衝突することも増えていきます。そうなった時、自分の助けとなってくれるのは、責任をとって大人の親交を結んできた少数の縁ある人だけ。
つまり、自然と親交が広がったり深まったりしやすかった時期に逆張りできた相手だけなのです。
では、どんな相手に逆張りすべきかというと、それは「ちゃんと戦っている人」。つまり、リスクを取って、自分の身をさらして、困難な現実に向き合っているような人です。
勘の鋭い人はもうお分かりだと思うのですが、こういう人って実は、自分より一足先に「ひきしめモード」に入っている人なんです。
で、やがて自分がひきしめモードに入っていくと、相手の方はちょうどいい具合にゆるみ始めていたりする。こういうタイミングの絶妙なずれ具合なんかも、相性の重要なファクターとなりますので、今週はぜひ頭の片隅に置いてみてください。
今週のキーワード
大人の親交