てんびん座
未来をめぐる夢とビジョン
現在のその先を見据える
今週のてんびん座は、「林檎捥ぐたちまちそこは空の青」(塩田修三)という句のごとし。すなわち、目前の成果や利益よりも、遠くのビジョンへと手を伸ばしていくような星回り。
林檎をひとつもぎとると、そこに果てしない青空が出現する。
赤から青へという色の転換の鮮やかさが印象的な句ですが、決してそれだけではなく、ここにはぽっかりとした視界の広がりがある。そして何より、それを自分の手で捥ぎ取ったという手応えがある。
そこでは、見慣れたはずの青空さえも、いつもとはまったく異なるものとして見えていたはずだ。「普通」が「普通」でなくなる時というのは、そんなものなのかもしれない。
今のあなたも、そんな「空の青」を見ようとしている。新たに始まる世界で、あなたはどう生きていくのか。
未来に悲観するのではなく、変わりゆく現在に思いを馳せつつ、その先へと手を伸ばしていこう。
明晰夢のなかで
あなたは「明晰夢」という現象を知っているか、あるいは実際に体験したことがあるでしょうか?
この珍しい覚醒状態にあるとき、私たちは目を覚ましている時と同じように夢の中で行動できるし、自由に自分の意思も、想像力も、記憶さえも使うことができます。
それどころか、夢の要素がどのように広がっていて、そこに何があるのか、動き回って調べることもできるし、そこで学び、癒され、もうひとつの現実に目覚めることもできるのです。
今週のあなたは、いわばそんな「明晰夢」を見ている状態に近いのだと言えるかもしれません。
それくらい本能的な直感が活性化しやすく、それは普通ではあり得ないような状況に置かれるほどに発揮されやすいと言えます。
もちろん「明晰夢が見れたからって、一体何の意味があるのか?」と多くの人は疑問に思うでしょう。
けれど、いま理解している現実より大きなものがあるという認識には、それこそ人生を変えるほどの力があり、それは理屈では決して伝わらない感覚的なものなのです。
今週のキーワード
赤から青へ