しし座
遊びと身体
新たな横を見出していく
今週のしし座は、新しい遊びを編み出しつつある子どものごとし。すなわち、混じりけなしの純粋な高揚感に自分をぶらさげていくような星回り。
ひらめきに導かれるようにしてただただ純粋に遊びたいのなら、なるべく賢いこと正しいことは言おうとしない方がいい。誰かに「なぜ、そんなことを?」と問われたとしても、素っ頓狂な返ししか出来ずに、小学生に馬鹿にされるくらいがちょうど良い。
当然、据えるべき目線は上からでも下からでもなく、横からくらいがいい。「下手の横好き」の横であり、必然に基づいた縦糸ではなく、自由に行き交う偶然の横糸の、横。
上にいって勝ち組になってやろうとか、下から這い上がろうとか、そういうモチベーションはこと遊びに関しては、創造性の源泉であるひらめきを遠ざけることはあっても、決して引き寄せることはないのだ。
さながら大きな樹からぶら下がって、ターザンのように枝から枝へと渡っていくようにして、新たな「横」を見出していくことが、今週のあなたの課題であり、いちばんエキサイティングになれるところだろう。
身体はそれを知っている
アインシュタインは、自身の考案した相対性原理について説明する際、神という言葉を使う代わりに「宇宙的宗教感情」という表現を度々使っていました。
そうとしか言いようのない感情が胸を突いたとき、自分は宇宙に向かって頭を下げるのだと言うのです。これはどこか、西行が伊勢神宮にお参りした時のことを詠んだ、
「何事のおはしますをば しらねども かたじけなさに 涙こぼるる」
という歌に通じるものがあります。
涙がこぼれる、自然と頭が下がる。そういう風にして、身体がサインを送ってくれているということなのでしょう。感じたら、手を伸ばすこと。決して急がずに、けれどモタモタすることなく。
おそらく、「枝から枝をわたり‟横”を発見していく」際にも、そういう感覚が大切なのでしょう。アインシュタインや西行のように、宇宙に対して素直でいれば決して難しいことではないはずです。
今週のキーワード
宇宙的宗教感情