ふたご座
感情を解き放つ
鳥籠としての私
今週のふたご座は、「鳥籠の中に鳥とぶ若葉かな」(渡辺白泉)という句のごとし。あるいは、自由にして解放していくべき感情を見つけ、その手続きを踏んでていくような星回り。
青葉の自然界に出るに出られぬ籠の鳥。哀れと思うのなら、入口を開けてやればいい。手を伸ばせばすぐにもそれはできる。けれど……、とここで一思案。いちど鳥籠の中の環境に慣れてしまった鳥が、果たして“外”の自由を謳歌できるだろうか、と。
ここで「鳥」を胸の奥に秘めた「気持ち」に置き換えれば、ちょうど同じようなことが今週のあなたにも言えるかもしれません。つまり、気持ちを表に出したときの行き場のなさへの恐れがあるのかも知れない、ということ。
ただ、気持ちは気持ちである以上、必ず自分にぴったりの言葉や相手との出会いを期待しているものであり、気持ちなりの幸せを探しているのです。
今週はどんな環境が自分の気持ちにとって幸せなのか、しっかりと考えてあげましょう。
分かりやすい説明などしなくてよい
「本当に頭の良い人は何でも分かりやすく説明するものだ」と言えば、近頃はどんな勉強不足も許される風潮があります。ですが、そんな馬鹿を言ってもらっちゃ困るってものです。
人間的なものであれ知的なものであれ、実のあるやり取りというのは、双方に適度な緊張感や負荷があって初めて成立するもの。
優しく噛み砕かれた説明も、前提として噛み砕きがいのある“歯ごたえ”ある中身や、そういうものと苦闘する期間があればこそ効いてくるのであって、最初から離乳食ばかり要求するような人は幼児退行しているのと一緒なのです。
今週は内面にあるものへの気遣いをしていくのも大事ですが、同時に、自分が普段から扱いやすい人間ばかり相手にしていないかどうか、よくよく注意していくことも忘れずに。
今週のふたご座へのキーワード
気持ちの幸せ