ふたご座
道化かつ悪魔
イタズラの効用
今週のふたご座は、「ポケットの蛇放しけり四時間目」(泉田秋硯)という句のごとし。あるいは、「新しい始まり」を祝して、楽しい計画をぶっ放していくような星回り。
四時間目というと、昼休みの前だろうか。朝からえんえんと続く授業にも飽きてくる頃だ。そこで床に蛇でも這いだせば、みんな喜んで大騒ぎして、授業は滅茶苦茶になる。昭和の昔なら、蛇はどこにもでいて、さして珍しいものではなかったから、これでもささやかないたずらの範疇だろうか。
こういう懐かしい句を読むと、思わず過去を振り返って、自分がした人生最大のイタズラは何だろうか? と思い出したくなるものだが、たいていは大したイタズラなど思い出せないし、そもそも考えただけで、実行犯は別人だったりするものだ。
しかし考えてみれば、いたずらを考えたり、実行したりしてワクワクするようなことは、大人になってからどれほどあっただろうか?
今週は、皆が心のどこかで望んでいるハプニングの仕掛け人になるもよし、壮大ないたずらを考えるためのきっかけを作るもよし。
いずれにせよ、創造的ないたずらというものをひとつ考えてみようじゃないか。
妖精パックの二面性
今週のふたご座のあなたは、『夏の世の夢』の「小さな妖精パック」のように、二面性を発揮していくことがテーマとなっていくのだとも言えます。
1つ目の側面は、牧歌的ないたずらを仕掛けて周囲を笑わせたり、頼み事を聞いて人を助けたりする「愉快な道化」。そして2つ目の側面は、人々を自分の思い通りに動かそうと操作し、実際に手練手管を駆使する「裏で暗躍する悪魔」。
言わばこれは、作中に自ら登場してきてしまう監督さんのイメージであり、その本質はどちらかと言うと悪魔に近いでしょう。今週は、関わる相手の本質や愚かさを見抜いて、あなたのプランやシナリオをどう展開させていくか、よく考えていきましょう。
今週のキーワード
大人の定めた線引きを滅茶苦茶にすること