ふたご座
私とは、私と私の環境である。
私は風土によって培われる
「人間の生き方や役割は住む土地や環境によって決定されていく」という考えについて、今のあなたなら何を思いますか?
ふたご座の人にとって今週は、自分という存在を突き動かしている風土性について考えさせられるタイミングとなっていきそうです。
冒頭の考えについてですが、おそらく共感半分、反感半分が多いのではないでしょうか。複数の「居場所」を絶えず横断往復していく本質を宿すふたご座にとっては、多少反感の方が強いかもしれませんね。
ですが、国内に多様な風土を内包する日本人が早くから「お国柄(県民性)」に気付きクローズアップしてきたように、人間の暮らし向きや生活の質感を考慮していく上で風土性が無視できない影響を持っていると考えるのはごく自然なことでしょう。
こうした風土論を個人主義的な文脈に直せば、「人間は、自分を取り巻く環境について十分な認識を得たとき、その能力を最大限に発揮する」という風にも言えそうです。
つまり、自分を最大限に活かすため、あなたがすすんで思い浮かべたくなるような環境とはいかなるものか、ということ。そういう理想の風景って、真剣に考えてみたことありますか?
詩人の質問に答えてみよう
『谷川俊太郎の33の質問』(ちくま文庫)という本があって、詩人の谷川俊太郎が色々な人に自分で考えた質問集に回答してもらうのですが、その中で特に印象的かつ今週のふたご座にも関連してくるのが、次のような質問です。
21.素足で歩くとしたら、以下のどの上がもっとも快いと思いますか?
大理石、牧草地、毛皮、木の床、ぬかるみ、畳、砂丘。
これ、意外と難しいと思いませんか。 個人的には、「どの上がもっとも不快だと思うか?」という質問も併せて設置して、先にそちらに答えてもらった方が、答えやすいのではないかなと。
つまり、環境への鮮やかな認識を得るには、共感や快適さだけでは足りなくて、反感や不快もスパイスのように利かせてこそ、「十全な認識」と言えると思うのです。
そういう類の好き嫌いを、自分の生き方や役割を捉えなおしていく上で取り入れてみましょう。
今週のキーワード
快と不快を弁えて好き嫌いを参考にする