ふたご座
本性を直接つかまえる
ディープな理解を求めて
今週のふたご座の星回りは、頭から出る信号ではなく、触覚などの直接的な体感を通じて、自分や相手を理解していこうとすること。
東京芸術大学で体育の先生をしていた野口三千三氏は、独自の体操理論や人間哲学で知られた人物ですが、彼は絵を描くにも歌をうたうにも「内臓の感受性」が基本だとしていました。
そしてそれを高めるためにまず生徒へ「はらわたをつかんでもらう」ことが先決だとして、学生に排泄物を触るという課題を出したそう。
つまり「家に帰ったら新聞紙でもひき、その上にしたものを両手でつかみなさい」と。
インパクトこそ強烈ですが、これは実に理にかなっています。何より思考回路をみずからの体感に基いて劇的に転換することができるという意味では、最高の課題と言えるでしょう。
今週のあなたは、これまでより一段ディープなところで相手の質感や個性を掴んでいくことが求められていきそうです。
どうせ掴むのなら、小手先の会話や見栄で勝負はしないこと。
食べると交わる
近年腸内細菌の研究が進んでいく中で、誰かの腸内細菌を移すと、移された人は性格や見た目まで元の最近保有者に似てくるという報告がたくさん出てくるようになってきました。
そうした報告を参考にするなら、相手のはらわたをつかむには、できるだけ同じものを食べてみたり、同じリズムで生活してみることが要だということになってきます。
これは「夫婦は似てくる」の法則を応用し、寝食の内容や生活リズムから、人間一般や特定の誰かにアプローチしていくということでもあります。
そもそもの話、そうした動物的本性の観点からパートナーというものを考えていくと、どうしても「食べちゃいたいほど、愛おしい」というところへ向かっていくのだ、ということでもあります。
今週はそうした食べることと、交わることの深い繋がりに目を向けてみるとといいでしょう。
今週のキーワード
一動物としての人間