ふたご座
生きた質感、生きた選択
<美的>であるということ
今週のふたご座は、<美的な結びつき>のパターンを選択していくような星回り。あるいは、進化の袋小路や行き詰まりから離脱するための手立てを、冷静に見極めていくこと。
人生はさまざまな「もののはずみ」や「たまたま」、「ふと」や「ふいに」によって左右されており、そのことを私たちは時に「一寸先は闇」と言ってみたり、「青天の霹靂」と言ってみたりして、一喜一憂していきます。
ただ、そうして生まれてから死ぬまでたくさんの偶然にさらされ続け、多くの重要な選択を余儀なくされていくにも関わらず、偶然に喝を入れる秘訣について、学校ではほとんど何も教えてくれません。
その点、今週は今月6日(水)から逆行していた水星が29日(金)には順行へ戻っていきますが、こうした宇宙的な切り替わり時というのは、そうした誰も教えてくれない本質的なことを直接的に示唆してもらえる絶好のタイミングでもあります。
例えば、「さあ、誰に、どんな言葉をかけようか」という場面なら、自分がどんな可能性や選択肢を持っており、そこへどんな偶然が訪れることで、言葉や行動の結びつきが変化していくのかをまず意識してみてください。
<美的>であるということは、自分が選択していく結びつきのパターンに鈍感にならず、できるだけ敏感であることによって培われていくのです。
放つなら熊を放て
「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、それは澱んでいた水流が何かの拍子で元の自然な流れを取り戻すのと似て、ある種の自浄作用なのだろうと思います。
例えば、研究に行き詰まった学者が、両手をあげてうめきながら部屋や廊下をうろうろしたりうずくまったりするのも、川へ洗濯へ行ったおばあさんが巨大な桃を家に持って帰ってくるのも、どちらも同じくらい奇妙なこと。
ですが、事後的に思い返してみれば、それは運命的発見や遭遇のためにはごく自然な「奇」だった訳です。
天才と呼ばれる人というのは、こういう、普通の人なら「そんなことやる意味も価値もない」とか「うまくいきっこない」と躊躇したりやめてしまうようなことを、平然とやり出してしまうところがあります。(※そういう状態の人をここでは「熊」と呼ぶことにしましょう)
もちろん、あなたにいきなり天才になれとまでは言いませんが、放てるだけの「熊」を自分の中に感じた際は、迷うことなく放っていきましょう。
今週のキーワード
「事実は小説より奇なり」