やぎ座
ノスタルジーを口寄せて
昭和抒情歌
今週のやぎ座は、「一畳の電気カーペットに二人」(大野朱香)という句のごとし。すなわち、どこか侘しくも色っぽい暖かさを求め、まずそういうものを口に出していくような星回り。
昭和というのは生活のための新しい道具が、新しいドラマを生み出す時代でもあった。
小さな電気カーペットは、普段は女性が1人で使うものだろうが、そこに男がさりげなく入ってきた。男もわざわざ暖を取るために、そうした訳ではないだろう。
そこも含めて、作者には暖かい。 暖かさというのは、本来そういうものであったはずだ。今はもうそういう時代ではないかも知れないが、少なくとも人が自然と寄り添うような情景を求めていくことはできるはず。
2人で風呂屋に行った帰り道だったり、家具の少ないアパートの窓から眺める夕暮れだったり、何か1つ自分の求めている「色っぽい暖かさ」を見つけていくこと。それが今週のあなたの課題と言えましょう。
重心を低める
やぎ座の人というのは、たいてい周囲から頼りにされています。自分のことだけを考えるのではなく、こうしたらあの人にとっても便利だろうとか、自分が何をすべきかということを優先して動いてしまいがちだからです。
けれど、そんな頼りがいのあるやぎ座の人ほど、頼れる誰かを必要としている人もいないんです。心の拠り所と言ってもいいかもしれません。
背伸びばかりするのではなく、かえって重心を低めてくれるような他者との縁や繋がりを持つことで、やぎ座の人というのは断然変わってくる。
もちろん、誰でも言いわけではありません。
今週はあなたの中で自然といい顔をして浮かんでくる誰かに、手紙やメールをしてみるといいでしょう。そういう相手には、自分から愛情を注いでいくことです。
今週のキーワード
色っぽい暖かさ