やぎ座
ちょうどいい状態へと移る
眼の入ったダルマ
今週のやぎ座は、自らの手でダルマに眼を入れていくがごとし。すなわち、行動に言葉を、感性に意識を添わせていくことで、魂が肉体と合致していくような星回り。
感性だけが先行し、ひたすら行動あるのみで、いちいちなぜそうしたのかを誰かに分かりやすく説明する必要などない。と、特に若い頃は思いがちかも知れない。まあ、それも一理ある。
だって後から振り返ってみた時に、ああしておいて本当によかったなと思えるのって、できそうもないことをやってみた時とか、みんなに呆れられ物知り顔で説教されつつも好きなことをやり通してみた時だったりするから。
つまり、言葉や理性に絡めとられる前に、身体ごと前のめりで行動できた時なのだ。
けれど、長く生きたり、やってみたいことのスケールが大きくなるにつれ、そうした前のめり行動の一本やりでは貫き通せない壁というものが出てくるんだ。
自分がしてきた行動を言葉にしたり、それを人に伝える努力をしていく中で、ハッとするものが必ずある。そういう豊かさに気付いたとき、君はまたひとつ君らしくなっていく。
そんなステップを今週はきっと踏んでいくことができるだろうと、そんな風に感じました。
六芒星の美しさ
眼の入ったダルマは、どこか六芒星のようでもあります。
この「六」という数字は、一+二+三であると同時に、一×二×三でもあり、最初の完全数として美の象徴とされ、現代ではハニカム構造としても使われています。
日本だと六角形と言えばまず亀の甲羅であり、出雲大社の亀甲紋が知られていますが、一方で伊勢神宮の伊雑宮の神紋でもあります。あるいはより単純に、陰と陽とが合わさった“ちょうどいい状態”と理解しておくのがいいかも知れません。
今週のあなたは機を見るに敏、どこかこれまでとは異なる新しい人生がスタートしている感覚がしてくるでしょう。新しい世界、新しい可能性、新しい境地。その中でどう動き、何を言葉にするべきか。
もし悩んだときは、美、おめでたいこと、ちょうどいい状態、そういうものに着目していくといいでしょう。
今週のキーワード
ちょうどいいくらいが一番いい