やぎ座
覚悟と任運
手応えのある一歩
今週のやぎ座は、「足跡を道と呼びたる雪野かな」(鈴木牛後)という句のごとし。あるいは、未踏の地をどこまでもゆく楽しみに耽っていくような星回り。
まっさらな雪野に、最初に道をつけるのは自分の足跡だという思いがあるのでしょう。秘かな覚悟、そして静かな情熱を感じさせる一句です。
今のやぎ座の人たちもまた、ちょうど掲句のような矜持と覚悟を胸に忍ばせつつ、新しい一歩を踏み出そうとしている人が多いのではないでしょうか。
作者は北海道で酪農業に従事する傍らで句作を続ける俳人であり、「なぜそんなことを?」と聞かれた経験も少なくないのではないかと思います。
それでも彼は句作を続けてきたのであり、その過程で確かな手ごたえも掴んできた。
25日(土)にやぎ座から数えて「実質的自立」を意味する2番目のみずがめ座で新月を迎えていく今週のあなたもまた、これから自分が踏み出そうとしている一歩にどこまでの実感や手応えを込めていけるかが問われていくでしょう。
「運に運ばれる」ために
ただし、どれだけひとりで覚悟をもって努力を重ねたとしても、それが望んだ結果につながるかどうかは分かりませんし、最後は運を天に任せる他ありません。
では何のためにひとり努力するのかというと、それは自分の限界を知るため。
みずからの限界を知ることで初めて人は自らの使命が刻まれたDNAにスイッチを入れることができ、時に、人生の重荷から解き放たれるような安堵感を覚えるのです。
自分ひとりで頑張れることなんてたかが知れていますが、それは逆に言えば、何か大きなことを成し遂げようと思ったら、周囲や大切な人との交わりによって「運に運ばれる」ことが大切だということでもあります。
ある意味で、今週のあなたのテーマは、自分をすーっと運んでくれるような流れをいかに作っていけるのか、ということでもるあるのかも知れません。
今週のキーワード
限界を知ること