やぎ座
無意識下の箱を開ける
感情の転回点
今週のやぎ座は、「稲光プールの底のやうな部屋」(火箱ひろ)という句のごとし。あるいは、開けてはいけない「パンドラの函」を開けていくような星回り。
なんだか記憶の中の2時間サスペンスドラマのクライマックスシーンを思わせる、古式ゆかしいお約束感のある句。うす暗い部屋のなか、一瞬のいなびかりで照らり出された顔が青白いのは、カミナリのせいか、それとも、なにか顔面蒼白となるような心の動きでもあったのか。
8月1日(木)にやぎ座から数えて「感情的なしがらみの解消」を意味する8番目のしし座で新月が形成されていく今週は、おそらくやぎ座にあなたにとって、普段なら話題に出すのを避けるような言葉を自然と口にしたり、胸の奥にしまっていた思いがにじみ出していくような、決定的な転回点を迎えていくことになりそうです。
そして、それはあなた個人の枠内だけは留まらず、必ず近しい人との関係性に変容をもたらしていくはず。ですが、それはパンドラの函と同じく、いつかは表に出していかねばならなかったものでもあったように思います。
神話では、地上最初の女性パンドラが神から贈られた「開けてはならない」箱を開けたことで、あらゆる災厄が地上にもたらされましたが、最後に「希望」が残ったのだとされています。
これは逆に言えば、箱が開けられることがなければ、希望もまた発見されなかったのではないでしょうか。
記憶の欠落を埋めていくこと
子ども時代に、大事にしていたおもちゃや当時の写真、将来の自分への手紙などを容器に入れて、地中に埋めたことはありませんか?
もし実際にそうした経験はなかったとしても、誰しもが記憶の底にそうした「タイムカプセル」のようなものを持っているものです。
いまあなたは、先行きが不透明な状況の中、少しずつ明かりが差してきていることを実感してきているはず。
そんなあなたに必要なのは、記憶に沈んだ思いや、忘れていた願望、昔インプットしたはずの計画を思い出すこと。それらこそがあなたの「しがらみ」や「コンプレックス」と深い関連があるはずです。
当時読んだ絵本をもう一度開いてみたり、よく遊んだ場所を訪れてみるのもいいでしょう。うまくいけば、あなたの中で眠っていたものが目を覚ましてくれるはず。
今週のキーワード
雷が落ちる