やぎ座
殻を破る
世界を広げるために
今週のやぎ座は、「カラーひよこのままでは大人になれないの?君よピンクのにわとりとなれ」(山上秋恵)という歌のごとし。あるいは、既存の人生の法をまたひとつ破っていくような星回り。
大人になっても夢だけで生きていくことなど、果たしてできるのだろうか?
「カラーひよこ」の背後からは、そんな人間の在り方への問いかけが浮かび上がってくる。
それにしても、夢なんて子供じみた気まぐれや思いつきにすぎず、どこかで諦め身を固めるのが大人になるということだと、いつから私たちは信じ込むようになったのか。
それが、あなたの身を守るためにかけられた、家族や教師、恋人や友人など誰かの思いやりであったにせよ、あなた自身が彼らと同調していく中で自ら「人生の法」にしていったにせよ、ひよこが自ら卵を内側から破っていくように、いつかは破られなければならないものだ。
今週は、世界をまたひとつ、自分の一挙手一投足を通して広げていくにはもってこいのタイミング。
記録も法もいつかは破られ、更新される。それがいつかではなく今となるかは、あなた次第だろう。
無法者の系譜
アーティストやクリエイターの歴史をみればわかるように、古来より「何を知り、何を為すべきか?」という問いに対し社会が用意する答えや役割にハマらず、余計なことばかり知りたがり、やりたがる者たちによって、文化の多様性は耕され、育まれてきました。
日本神話のアマテラスに対するスサノオのように、彼らはしばしば無法者や乱暴者とされ、お上から規定された定位置から追放され、ふらふらとさまよっているうちに、創造性の種を撒いていったのです。
やぎ座(が強い)人たちというのは、12星座の中でももっとも強烈な成功への意欲を秘めている人たちなのですが、逆に言えば、それは特定の役割への“ハマりこみやすさ”、ハマらなきゃという気持ちの強さでもあります。
今週は「~すべき」といった意識の呪縛をできる限りほどいてあげて、精神に「遊び」をつくっていくことを心がけてみて下さい。
今週のキーワード
スサノオ