やぎ座
悪夢を殺し、現実を生きる
目覚めの儀式
今週のやぎ座は、「老鶏の蟇ぶらさげて歩くかな」という飯田蛇笏の句のごとし。あるいは、力を振り絞って立ちあがり、これまで適当に流してきた問題に本気で向き合っていくような星回り。
死んだ蟇(ひき、ヒキガエル)をぶらさげた老いた鶏が歩いている。
鶏が大きな蟇をつつき殺したのだろう。かなりの重さであろう蟇を、老いた体でぶらさげて歩くその姿に、作者は目前の小動物に秘められた妖しいまでの力を感じたったに違いない。
その意味では、今週のあなたが目指す姿はまさにこの「老鶏」そのものと言えるでしょう。つまり、自然体での全力発揮。
それは、自分のありうべき未来をこの手で実現していくための最初の挙行であり、本当にしたいことを迷いなく決行していくための目覚めの儀式なのだとも言えます。
あなたがみずからつつき殺すべきものは何だろうか?
今週はまずそんなことをよくよく自分の胸に問いかけてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
夢占い
目覚め。それは、これまでは曖昧な夢やビジョンに過ぎなかったものを、具体的な行動や計画に落とし込んでいく長い長い試行錯誤の始まりです。
何をどこから始めればいいのか分からない、始めてもうまく形にならない、形になっても思っていたのとなんか違う、足りない、つまらない、味気ない、ザラザラする……。
中には、そうしてのっけから最悪な気分を味わってしまう人もいるでしょう。けれど、夢のなかで見た夢を占い、現実に合わせるにあたって、あなたは選ばなければなりません。
誰かに助けを要請するか、尊大な孤立にとどまるか。その選択次第では、夢違う(見た夢が実現されなくなる)こともあるでしょう。
あるいは、「正夢」を実感し、自分なりの小さな幸せをつなぎあわせることに成功していくことだってあるはずです。
あなたはいま「若さ」という夢から醒め、本当の意味で人生を始めようとしているのです。
今週のキーワード
必要な犠牲を払う