おひつじ座
非現的な夢を吐く
猫のごとき流動体としての夢
今週のおひつじ座は、「ぬるたまを吹きひとゆれの猫ばしら」(九堂夜想)という句のごとし。あるいは、絶妙な自己展開をしていくような星回り。
「ぬるたま」は夢の異称。「猫ばしら」はキャットタワーのことでしょうから、飼い猫がうたた寝でもしているのかも知れませんね。
さて、今週は23日(火)に太陽がしし座に入っていき、梅雨も明けて一気にからっとした空気に変わり、いよいよ本格的な夏の到来です。
しし座はおひつじ座から数えて5番目の位置関係にあり、これは「生まれ変わり」や「再創造」を意味します。
具体的には、思いの丈を吐き出していったり、無言の同調圧力を破って自分はこうなんだというものを打ち出していくといったアクションが伴ってきやすいでしょう。
ただし、その際あまりに力みすぎてしまうと、かたちが歪んで、自己の再創造はうまくいかなくなってしまいますし、逆に吐く息が弱すぎれば何も生まれません。
まさに、猫が「猫ばしら」を「ひとゆれ」させるくらいのちょうどよい吐き出しを、今週は心がけていきたいところです。
バカと変人が歴史を作ってきた
ここしばらくの間、おひつじ座の人たちは、周囲から見るといつも以上に変わっていると言うか、かなりぶっ飛んだ人に見えてくるかもしれません。
ただ、たとえバカバカしい思いつきであっても、思いつきを本気で懸命に追いかけるという経験そのものが今のあなたには必要なのでしょう。
その意味では、「おいおい、そっちに現実なんてありしゃしないぞ」とみんなが言っているようなことを口にするところから、あなたはスタート地点に立っていくのだとも言えます。
もちろん、アテが外れてがっかりしたり、可能性を見失って途方に暮れたりすることもあるでしょう。
それでも、決して途中で歩みを止めないことです。歩めば歩むほど、あなたのおバカに付き合ってくれる仲間が現われ、やがて当初は無謀で不可解だった試みにも、香しい果実が実ってくることででしょう。
今週のキーワード
ぬるたま