おひつじ座
時は来たれり
大きな流れに同期させていく
今週のおひつじ座は、機動戦士ガンダムシリーズにおける「ニュータイプ」のごとし。あるいは、どこかで曖昧なままだった人生の新しい流れを然らしめていくような星回り。
「ニュータイプ」は間違いなくガンダムシリーズのコア概念であり、大雑把に言えば「宇宙に進出したことにより、今までの人類が持ち得なかったような突出した感性を獲得しえた新しいタイプの人類」ということになるのですが、正確な定義は生みの親である富野由悠季も明言しておらず、シリーズによってかなり異なってきます。
しかしここでは定義の詳細や実際の登場人物などは脇に置くとしても、この「ニュータイプ」という言葉は、1979年頃からメディアに登場した「新人類」という言葉とともに、これまで「理解できない」「常識外れな」「どこにも分類できない」「正統から逸脱した」など、ネガティブなニュアンスで使われ続けてきたように思います。
突然変異的な存在として一時面白がられはしても、結局のところ正当な評価は与えられず、信頼もされないと。けれど、今やこうした風潮に無意識のうちに迎合する必要もなくなってきつつあるのではないでしょうか。
というのも、2011年3月から2019年3月まで約8年ものあいだおひつじ座にあった逸脱と革新の星・天王星は、今やおうし座に移り、その最大風速もいったん落ち着きつつあります。それはすなわち、この8年間にあなたが身に着けた新しい個性や生き方を、自信をもって淡々と社会の中で打ち出していく時期がやってきたのだということ。
今週は改めて、そうした自分が同期している大きな「流れ」を確かめていきたいところです。
大胆かつ緻密に
鎖国状態が300年以上続いた平安時代の後、東の源氏がいまだ不動産重視の閉鎖的な社会だった一方、西の平氏は外国との貿易航路を開拓・整備することで、交易による動産重視の開放的な流通社会を作りあげました。
その中心人物であった平清盛こそは、後の坂本龍馬を先駆けた先見の明の持ち主であり、「ニュータイプ」な人物でありました。
今のあなたが置かれた状況もまた、そんな清盛の出てきた背景とどこか通じるところがあるように思います。
自分の能力や資産、経験を、大胆なつながりやリンクの中に繋げつつ、それらを緻密に構築し、現実と地続きにしていくこと。そうして初めて、今後「生き延びる」ための道は開けてくるはず。
まず今週は、焦らず、じっくりと必要な準備と段取りに手間と時間をかけていきましょう。
今週のキーワード
現実と地続きの夢