おひつじ座
いかに戦っていくべきか
最後のおひつじ座天王星期スタート!
今週のおひつじ座は、インドラ神の網の結び目のごとし。あるいは、知人、友人、恩人など他者との関わりから自分を捉えなおし、働き方を変容させていくこと。
インドラ神(帝釈天)の宮殿に張りめぐらされている網には、結び目に宝玉がつけられており、宝玉同士が反映し合っているため、そこでは一切のものが互いに障害にならず無限に関連しあっているのだと言います。
仏教の華厳宗(けごんしゅう)では、あらゆる物事が相互に無限の関係をもって互いに作用し合っていることを説く「重重無尽(一の中に十があり、十の中にも十がある)」の教えの比喩として用いられるそう。
こうした個としての自分を結び目につけられた宝玉として見なしていく視点は、これからのおひつじ座にとって重要な指針を与えてくれるはず。
というのも、先週から今年5月におうし座入りした天王星がいったんおひつじ座に戻り、来年の3月上旬までおひつじ座にあるから。
「自立と革命」の星である天王星の公転周期は84年、ひと星座には約7年在泊します。
その意味で、いまは天王星がおひつじ座にある今世紀最後の期間の始まりにあるわけですが、それはおひつじ座の人たちにとって、みずからの戦い方や戦いのルールそのものに変更を促していくファイナルコールとなっていくでしょう。
「独立した個」という幻想を破れ
華厳宗の「重重無尽」は、無限連鎖する縁起において、宝玉の「一」には、周囲や他のすべての宝玉を指す「多」が反映されており、その逆も然りという「一即多、多即一」の思想を表していました。
今日では、これは世界中のどこからでも端末さえあれば、即座に全体に通じることのできるインターネット(Web)の世界において外在化しつつあります。
つまり、生活や活動が何らかの形でネットを介すものである限り、私たちは自己完結的な個として生きることがほとんど不可能な時代を生きている。
そこでおひつじ座の人たちは、自分の血が、網全体の結び目のひとつに過ぎないのだということを改めて自覚していかねばなりません。
すなわち、ルールの変更を自分の頭の中だけで完結させ、負け惜しみに留まるか、それともそれを自分と繋がる他者と共有し、どんな小さなレベルであれ「革命」を起こしていけるか。
「個」を越えた基準で自分の仕事や生き方をどこまで捉え、実行していけるか。そんなことが問われていくのだと思います。
今週のキーワード
スモールワールド実験