みずがめ座
調和を捉える
到達したい目標を決める
今週のみずがめ座は、「猟夫伏せ一羽より目を離さざる」(後藤雅夫)という句のごとし。あるいは、何かを始めるにあたり、必ず目標へ到達することを自らに課していくような星回り。
猟師が狙っているのは、雉などの山鳥でしょうか、それとも鴨などの水鳥でしょうか。いずれにせよ、「二兎を追う者は一兎をも得ず」というのは実際の狩りの現場でも本当らしく、狙いは「一羽」に定めなければ必ず失敗するのだとか。
「その時」を伏せて待ち続ける猟師の炯々たる眼光の鋭さの在り様は、今週のみずがめ座のあなたが倣うべきモデルの最たるものと言えるでしょう。
ひとつ、必ず到達するのだと心に決めた目標を決めること。そしてそこから決して目を放さないでいること。それが今週のあなたのテーマであり、その先には見返りを超えた何かがあるはずです。
何のための戒律か
「見たくないものは見なくてもよいのだ。
見たいものだけ見ればいい。
見るべきものを見ていれば。」
これはよく引用する橋龍吾の「戒律」という詩なのですが、副題がついていて、「調和(モラル)への標」とあります。
この副題はそのまま、一体何のために自分に目標を課すのか? という問いへの答えにもなっているように思います。
つまり、自分と世界とを調和させるため。あるいは、自分の人生と、決定的に触れ合わざるをえない他のいのちのそれとの間に、不調和をもたらさないため。
ハンターは、その長年の勘で、調和が成立した瞬間を捉えることができるのでしょう。今あなたはその訓練をしているのだと思ってください。
今週のキーワード
二兎を追う者は一兎をも得ず