みずがめ座
聖域を探して
マイ・アジール
2018年、最初の週のみずがめ座は、震災時における神社のような場所の再発見。あるいは、身近な環境の中に、深く共感できる「教え」を体現しているような神聖不可侵な聖域=「アジール」を見出していくような星回り。
日本列島の沿岸地帯には「震災時には神社へ逃げろ」という言い伝えがたくさん残っています。これは神社というものが、社会の中で打ち立てられた永続的なアジール(不可侵空間)として機能してきたことの証しなのかもしれませんね。
近代化の過程で、私たちの日常から多くの「聖なる空間」としてのアジールは消滅していきましたが、まだまだその残滓は冒頭の「教訓」や「教え」のような形で残っています。
これは何も難しい話ではなく、切実な話である。
たとえどんな災害や不幸に襲われたとしても、ここに逃げ込むことができれば、生き延びることができる、という感覚を持っていることは、何よりも自分をいたわり大切にする上で欠かせないことなんです。
音楽でもいい、過去に自分が書いた記事やノート、思い出の場所であっても構わない。「いま」のあなたにとって、一体どんなものやことがアジールになるのか、改めて確認していくといいでしょう。
街場のアジール
どんなに孤立して見えようと、自分の求めていた感覚に合致した温もり、心が救われるような「オアシス」に出会えたときの無上の幸せに比べられるものなど、そうそう在りはしません。
そう考えてみると、仕事の合間に『孤独のグルメ』を続ける「井之頭五郎」もまた、自分なりのアジールを求めている探求者なのかもしれませんね。
今週は、その場のインスピレーションや偶然などもうまく取り込みつつ、自分なりの感覚を頼りに「ここがあるから生きていける!」と思わせてくれるような社会の贈り物を探し、見つけ出すことに心を砕かれていくといいでしょう。
今週のキーワード
時代を超えて愛されるもの