みずがめ座
想像を上まわる方へ
今のみずがめ座:閉鎖系から開放系へ
今週のみずがめ座は、「吾が知恵を上まはる知恵寒鴉」(高橋秋郊)という句のごとし。すなわち、慣習の奴隷となることをよしとせず、思考の翼を広げて飛びたたせていくような星回り。
寒鴉(かんがらす)とは寒い冬の時期に見るカラスのこと。1羽、2羽で現れることが多く、厳しい冬を生き抜く姿に昔から日本人はさまざまな想像を掻き立てられてきた訳で、上の句も、そうしたイマジネーションの波から生み出されたものと言えます。
想像力の翼は、1羽のカラスをカラス以上の存在へと引き揚げていきますが、同時に自分を常識の呪縛から解き放っていくものでもあります。
今、みずがめ座のあなたには、自分の専門分野において「上には上がいる」のだということを改めて思い知っていく必要があるのかもしれません。
あるいは、いつの間にか閉ざされた世界で小さな自尊心を満たす方へと傾いていた自分を戒め、もっと開かれた広い世界へとみずから足を延ばしていく流れを作り出していくのもいいでしょう。
みずがめ座へのアドバイス:宇宙は広い
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』には長門有希というキャラが登場してきます。
一見すると主人公のつくった部活にオマケで入部させられた、人見知りな文芸部員なのですが、その正体は宇宙人によって作られた対有機生命体コンタクト用のヒューマノイド型のインターフェイス。
しかしそんなことより大切なのは、日常に苛立ち何かと人に噛みつく主人公ハルヒが、長門が本のページをめくっている部室でならぐっすり眠れるという設定です。
今週のみずがめ座のあなたと同様、彼女もどこか本能で、自分を超えた存在に開かれようとしているのかもしれませんね。
みずがめ座 今週のキーワード
上には上がいる