みずがめ座
わがミッションの味
甘酸っぱく爽やかなレモネード
今週のみずがめ座は、「はしごがかかったままの木の上の家」のごとし。あるいは、恥ずかしくも真剣な衝動をひとつの形にしていこうとするような星回り。
「はしごがかかったままの木の上の家」という文言は、ロン・セクスミスとドナルド・カーの「レモネード・スタンド」という曲の歌詞に出てくる一節に出てくるもので、これはアメリカやカナダでは昔から家の庭先にスタンドを出して、家の子供たちが自分たちで作ったレモネードをご近所さんに売るのが夏の風物詩だったこと牧歌的に歌い上げている訳です。
ここでの肝は、無料で振る舞うのではなく「売る」ところあり、つまるところ、そこに一つの小さな経済が生まれている訳ですが、セクスミスが「人生って素敵じゃないか/それはおっきなレモネード・スタンド」とうたうとき、そこには大人が生きていくために行う労働や起業もまた、無邪気にレモネードを売っていた頃の営みと地続きであり、単なる「お金儲け」では割り切れない、なにかエモーショナルなものが宿っているはずだという考えが込められているのではないでしょうか。
そしてよくよく考えてみれば、バンドというものも表現であると同時に事業であり、会社もまた事業であるだけでなく表現でもあるはず。
29日にみずがめ座から数えて「自分なりの経済」を意味する2番目のうお座で約5カ月ぶりに海王星が順行へ戻っていく今週のあなたもまた、みずからのミッションと繰り返し立ち返るべき場所や原風景を接続していくことがテーマとなっていきそうです。
ほたるは迷わない
ほう ほう ほたる こい
あっちのみずは にがいぞ
こっちのみずは あまいぞ
ほう ほう ほたる こい
という童歌がありましたが、今あなたはこれまでよく見知ってきた世界とは異質な特別な世界の“味”を思い出して、それに惹かれているのではないでしょうか。
いや、もっと言えばこれまでいた世界への名残惜しさや居心地のよさにも思い至り、新しい世界へ飛び込んでいくことへの不安もあいまって、どっちつかずの状態に陥っているのかも知れません。
まるで子供達に囃されている「ほたる」のように。
今週のみずがめ座のテーマは、提示された選択肢についてよく考え抜くことです。ただし、思考機能の強いみずがめ座だけに、「合理的に」とか「損しないように」などと考えすぎてしまわないように。
今週のキーワード
最後は直感