みずがめ座
マンダラとその中心
世界と和解していくために
今週のみずがめ座の星回りは、さながら現実の中にマンダラが出現してくるよう。あるいは、自分が生きていきたい世界を、あらためて再配置していくこと。
現代におけるマンダラ論を語る上で無視できないのがスイスの精神医学者・ユングの存在であり、彼もまた2つの方向からマンダラについての関心を抱いていました。
1つは、幼少期からしばしば不気味な夢やビジョンを見ていた彼自身の個人的体験に由来するものであり、もう1つは治療の過程で患者が自分自身に対する根本的な見当付けができない状態にあるとき、マンダラらしきシンボルを描き出す傾向にあることに気付いたことによるものです。
それも病状が悪化する時期ではなく、回復に向かっていく時期において、「私は誰? なぜここにいるの? ここはどこ? 今はいったいいつなのか?」といった問いに対し、患者が無意識のうちに、鮮烈なマンダラのイメージを頻繁に思い浮かべてきたのです。
ユングはそこで、マンダラは心の統合と全体性の原型であり、現実の世界と和解していくためのきわめて有効な方便として機能しているのだとそこで結論づけましたが、それは程度の差こそあれ、まさに今のあなたにも必要なものと言えるでしょう。
みずがめ座の守護星である天王星に水星が重なっていく今週は、あなたが無意識的に望んでいる理想の在り方をある種の明確なビジョンとして受け取っていくことができるかもしれません。
地図の刷新
社会とのバランスを取って生を充実させていくには、自分の限界をきちんと認識していくことが何より大切ですが、その意味で、みずがめ座の人というのは「世界の中心としての自分自身」という視点がどうしても欠けがちです。
いつも自分のことを後回しにして冷静に周囲を観察していけるのは確かにみずがめ座の美点なのですが、今週に関しては「自分の身に起きつつある新たな事態に注目する」という当たり前と言えば当たり前のことができるよう、いつもより少しだけがんばって意識を自分に向けてみてください。
うまくいけば、そう遠くないうちに、自分の生きている世界がにわかに書き換わりつつあることに気がついていくはずです。
今週のキーワード
マンデラ効果