みずがめ座
木っ端みじんになりにけり
タロットの「塔」のカードのように
今週のみずがめ座は、宇宙の‟ひとかけら”の私ということを感じていくような星回り。あるいは、堅固な地上の城としての自分に稲妻を落としていくこと。
みずがめ座から数えて「家、基盤」を意味する4番目のおうし座で太陽と天王星が重なっていく今週は、地に足をつけるべく、足を下ろしていく地を、“点在する島々”のようなものとしてイメージしていくといいでしょう。
こうした“ひとつのかたまり”から“たくさんのかけらの集合”へというイメージは、宇宙と人間との関係を探っていく際にもよく出てくるもので、例えば、脳はどうしてできたかということを、原子や分子の視点から考えていくと、人間の脳をつくっている原子分子はどうも星の中でつくられている。
星の中でつくられたものが、どうして私たちの中に入ったのかというと、それは星が爆発足て木っ端みじんになったから。そしてなぜ星が爆発してバラバラになるかというと、究極のところ、光が1秒間に30万キロのスピードで走っているような構造で宇宙が設計されているから、ということになります。
もちろん、そこにはたくさんの偶然やいくつもの条件が重なってそうなっている訳ですが、 ここで言いたいのは、人間というのは、視点を変えた見方をいくつか繋いでいくことで全体がなんとなく分かってくるものではないか、ということです。
悪く出れば、今週は自分の心の拠り所がバラバラになったように感じることもあるかも知れません。けれど、それもまたもっと“ぼんやり”したものとして、自分や自分の人生というものを見ていきなさいという、ある種の啓示のようなものなのでしょう。
神の視点から見ればみな同じ
例えば、誰かと会話していく中で、お互いを認め合うために育ちや背景にその根拠を探っていったとき、「自分だけに起きた特別な体験や感覚」だと思っていたことが、案外みんなが経験してきたことなのだと分かる、なんてことが起きてくることも十分ありえます。
そうした気付きは、新たな仲間意識を芽生えさせたり、自分たちが同じ地平で踊る「神の子どもたち」なのだという解放感へ発展していく大切なきっかけにもなるでしょう。
結局、社会的なランクや文化的違いは、宇宙レベルで見れば、ほんのささいな違いにもならないのです。
今週は、偏見や決めつけをしないで話を聞いてくれる相手を見つけたら、とことん自分語りをしてみるのもいいでしょう。誰かの胸を大いに借りることで、悪い夢から醒めることができるかもしれません。
今週のキーワード
神の子どもたちは皆踊る