みずがめ座
ほめてのばす
我が手で好循環をつくり出す
今週のみずがめ座は、元サッカー女子日本代表監督の佐々木則夫氏のごとし。あるいは、未来を予測しながら、どんなにわずかでもまず自分の手でその未来を切り開いていこうとするような星回り。
パーティーなど少しの間だけ顔を合わせる間柄ならまだしも、ある種の目的を共有したチームや組織などでの責任が関わってくると、口だけの励ましやお世辞はかえって‟軽薄”な印象を与えかねません。
しかし、『なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!』(講談社)などの本を読むと、実際に女子W杯で日本を世界一に導いた佐々木氏が、そうした軽薄さに陥らない絶妙なバランスでメンバーを肯定し、励まし続けたことが分かります。
ものすごく要約して言えば、たんに「絶対大丈夫」「いける!」と言うだけなら「口先だけじゃん」となるところを、佐々木氏の場合はできる限り「これをやれば、こういう風になるよ」と手順を提示しながら励すようにしていたのです。
試しにやってみて、小さなことでも「できた!」という実感が選手のなかに生まれれば、「絶対いけるから!」という言葉の重みもどんどん大きくなっていきます。
もちろん、できるだけ具体的な手順を提示するためには、相手が何をしたい人なのかということを理解していかなければなりません。
こうした佐々木氏の姿勢は、今週大いにコミュニケーション力を問われていきそうなみずがめ座にとって絶好の指針となっていくでしょう。
できるだけ傍観者のままで終わらず、どんな規模であれ好循環をいかに自分自身の働きかけで作り出せるかを試してみるべし。
伝え方が9割
以前テレビを見ていたら、『伝え方が9割』の佐々木圭一さんが、先に否定的なことを言葉を使っておいて、最後に肯定的な言葉でしめると効果的に伝わる、というようなことをレクチャーされていました。
これもまた、ただ「絶対大丈夫!」と言うだけのほめ方よりずっと相手に届く伝え方です。例えばこんな風に。
「前半が終わって今この点差にある場合、過去のデータによれば8割がた自分たちは負ける。でもこういう手順でやっていけば、残った2割の勝利を手にすることができる。大丈夫だ、君達なら絶対やれる!」
今週は、そんな言葉遣いや言い回しの1つとっても、きちんと戦略や狙いを織り込んで、どんどん相手をたらし込んでいきましょう。
今週のキーワード
人たらしになる