おうし座
周囲を照らす星となれ!
語るべき言葉の熟成
おうし座にとって「拡大と発展」の木星が自分の星座に巡ってくる2023年の5月17日以降は、運気の流れにパッと風穴があいていく転換期にあたり、何かと忙しくバタバタしていくことでしょう。ここで思い描いてほしいのは、少し高い場所にある「壇上」に立って、マイクを通してなにかを宣言をしていくようなシーンです。
この時期は自然と、あなたの一挙手一投足に注目が集まりやすく、良くも悪くもあなたの声が周囲に伝わっていきやすいはず。いつもなら胸に秘めていたり、本当に近しい相手にだけ伝えていた夢や希望を、どこまで思い切って壇上から伝えていけるかが問われていくのです。場合によっては、これまで縁のなかった人とも縁がつながったり、新たな協力者やファンも現れるかも知れません。批判されることや目立つことを恐れず、ぜひともこのチャンスを活かしてほしいところ。
その意味で、カギになってくるのは2023年の前半期。この時期はいわば壇上で語るべきスピーチ原稿を練り上げていく「仕上げ」期間と言えます。これまで自分がどこへ向けて努力を積み重ねてきたのか、また、どれだけ助けられ、後押しされてきたのか。ここ5~6年の自らの軌跡を振り返りつつ、自分が誰かに呼びかけ、伝えるべき言葉があるとすればそれはどんな内容となるのか、存分に思いを巡らせてみるといいでしょう。ここまで読んで、大っぴらに語るべき言葉なんか自分には何一つないという人も、文字にして初めて自分の思いや感情に気付くということもあるかも知れません。くれぐれも、ただジッとして嵐が過ぎ去るのを待つようなもったいない真似に陥らないようご注意を。
2023年上半期:おうし座の各月の運勢
1月「現実的な見通しと対応策を」
1月23日に前後しておうし座の守護星で「愛着」の金星と「計画と実行」の土星が重なり、混ざりあっていきます。
ここではその対象がモノであれ人であれ、いかにして「長続きする愛着関係」を実現していくかという問題がはっきりと意識されやすいはず。いつも以上に冷静かつ理知的に状況認識や先の見通しを立てることができるので、今後必要となる経費を計算し直したり、新たな資産運用のための施策をはじめてみるのにももってこいのタイミングと言えるでしょう。
2月「とことんこだわりを貫くべし!」
2月8日前後にはおうし座の守護星で「センス」を司る金星と「普遍性」の天王星とが阿吽の呼吸で一致協力しあっていきます(60度)。
ここでは、これまでの日本社会の慣習や世間一般では「これが正解」とされている意見だったり、誰でも実践可能な成功ノウハウなんかはあっさり無視して、これを体験してみたいという「一回性の神秘」を自分なりに追求してみるといいでしょう。無理めな願望でも、案外口に出して言ってみると「それならこんなのもあるよ」と知人や友人が有益な情報をよこしてくれることもあるはず。
3月「現実に地殻変動を起こしていく」
3月24日には「集合的なこだわり」を表す冥王星が約15年ぶりにやぎ座からみずがめ座へと星座を移動させます。これはおうし座の人たちにとって、いかに精神的にレベルアップしていけるか、またそのために常に未知の世界や常人の理解が及ばない神秘を探求できるかにこだわってきた時期が終わり、いかに現実社会で山積している課題や問題を解決していくことができるか、またそのために必要なお金や時間、人材などのリソースを確保していけるかという方向へ執念のスイッチが切り換わっていくことを表します。ぜひこのタイミングで先回りして切り替えを。
4月「修復と復活の宴」
4月11日に前後しておうし座の守護星で「親密さ」の金星と「回復力」の冥王星とが自然にお互いを高めあっていきます(120度)。これはさながら一度折れた骨が元より太くなるように、一時的に失われていた生物としての純粋な喜びや生活上の華が、以前と比べてより強力になって戻ってきやすいタイミングと言えます。
対人関係においても、復縁や仲直りなどにはもってこいのタイミングなので、もし心に引っかかっていた相手や滞っていた交流などがあれば、この機会に連絡を取ってみるのも◎
5月「レッツ・ご開帳タイム!」
5月17日に前後して、「拡大と発展」を促す木星がおひつじ座からおうし座へと移っていきます。
12年ぶりに自分と同じ星座に最大吉星である木星が巡ってくるこのタイミングには、しばしば公的な立場や社会からの見られ方に大きな変化が起きていきやすいのですが、それは良くも悪くもここ5~6年の間あなたが頑張ってきたこと、積み重ねてきたことの帰結であり、それがここからの約1年間で周囲の目にも分かるほど分かりやすく明らかになっていくのだということ。どうせ隠しきれないのならいっそ、自分から開示して、見せつけていくくらいの気概をいきたいところです。
6月「欲望のスーパーサイヤ人化」
6月6日前後には、おうし座の守護星で「欲望」を司る金星が「限界突破」の冥王星に向けて全身全力で飛び込んでいきます(180度)。この時期は、モテたいとか贅沢したいといったありきたりな欲望がスーパーサイヤ人化していくというか、文明以前のプリミティブなエネルギーが爆発していきやすいでしょう。
その結果、食欲だったり性欲であったり、何らかのかたちで眠っていた欲望が扉を突き破って現れてきやすいはず。常識とか他人との比較などといった野暮なことはこの際すっかり忘れてしまいましょう。
2023年上半期:おうし座の「道標になる本」
アニー・ディラード、柳沢由美子訳『本を書く』(田畑書店、2022)
名エッセイストで知られるアニー・ディラードが、文章を書く上で大切にしている秘訣について綴った『本を書く』という本のなかに、次のような一節があります。
あなたが放棄しなければならないのは、単にもっともよく書けた文章というだけでなく、皮肉なことに、今まで書いたものの中でももっとも核になる部分なのだ。それはもともとの主要な一節である。そこからほかの文章が派生する部分であり、そのためにあなた自身その作品を書く勇気を得たというエッセンシャルな部分である。
つまり彼女は、ここだけは決して切り捨ててはいけないし、その必要などないと心底思える最良の部分をこそ放棄せよ、それが文章術だと言っているのです。確かに、書き手は書くのに苦労した文章ほど、自分がどれだけ苦労したか、ねぎらいや称賛が必要かを知ってもらうために、最後まで頑固に残そうとするという指摘にはぐうの音もでない人も多いはず。他でもない今期のおうし座もまた、この指摘をよくよく胸に刻んでおきたいところです。
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