WWDC 2018で発表されたiOS 12、その中でとくに注目したい新機能のひとつがSiriの進化です。
本来想定される意味合いとしてのSuggestions機能と、サードパーティ製アプリを組み合わせてルーティンワークを処理できるショートカット機能などで、劇的な進化がありそうなんです!
能動的な提案をしてくれる「アシスタント」としてのSiri
月間での総リクエスト数が100億件にも達するというSiriですが、「アシスタント」として考えたとき、まだまだ微妙なレベルにあると感じる方も少なくないのではないでしょうか。
そんなSiriも、iOS 12ではなかなかドラスティックな進化を遂げそうな予感。
まず、Suggestions機能が「アシスタント」に本来想定される役割を果たすようになります。
従来の「Siriからの提案(APP)」や検索結果に表示される「Siriから提案されたWebサイト」などは、とてもではありませんがアシスタントによる能動的な提案とは呼べません。
ですがiOS 12では、日常の行動パターンやさまざまな情報を元に、ユーザーが取るべき行動をSiriが能動的に提案してくれるようになるんです。
しかも、この提案はサードパーティ製アプリを利用した行動も対象になります。
フィットネスアプリを通じて行っている普段の行動に対して……。
Siriが適切なアクションの提案をしてくれるんです!
ある意味では、ようやく「アシスタント」らしい存在感が出てきたとも言えますが、こちらから質問や指示をしなくても動いてくれるようになり、これを機にSiriを本格的に使い始めるユーザーも多くなるのではないでしょうか♩
ルーティンワークをSiriが一括処理してくれる
また、ユーザーの指示によらないSiri独自の提案だけでなく、ユーザー自身がルーティンワークを組み合わせて指定できる「ショートカット機能」も搭載されます。
これは、複数のアプリでの操作や条件判断をあらかじめ作成し、それをSiriが一括対応してくれるものになるようです。
デモでは、落としものタグを付けた鍵を紛失したケースを実演。
この場合、ユーザーはどのアプリを使ってどのように対応するかを都度考える必要はなく、「ねえねえSiri、なんか鍵をなくしちゃったみたいなんだけど〜」と相談するだけでOK。
あらかじめしておいたアクションを、Siriが一括で対応してくれるんです。
サードパーティ製アプリがどの程度対応してくれるのか、ショートカットの作成でどこまで細かい条件設定ができるのかなど、実際の利用にあたって気になる部分は多々ありますが。
Siriが大きく変貌を遂げそうなiOS 12へのアップデート、今からとっても楽しみですね♡
Apple Events - WWDC Keynote, June 2018 / Apple
https://www.apple.com/apple-events/june-2018/