2006年第31回「ホリプロ タレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞し、14歳のデビューから10年間を駆け抜けてきた石橋杏奈さん。今まであまり素顔を拝見する機会がなかっただけに、最近始められたInstagramはファンにとって嬉しい変化でしたね♡
6月10日(土)公開予定の映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』では、伊藤英明さん演じる刑事、牧村航の妹という重要な役所を演じています。「精神的にも、体力的にもきつかった」という今回の役をはじめ、様々な作品へ出演する石橋さんの息抜きや体調管理法は、すぐに真似できちゃう素朴なものばかり。
そして趣味がかなり本格的! 今は新しい趣味を探し中とのことですが、音楽、韓国ドラマ、ファッションなど、気になっているモノ・コトを教えていただきました!
-今回、シリアスな場面の多い作品の中で、石橋さん演じる里香は最初オアシスのような存在だったと思うのですが、その点で意識されたことはありますか?
石橋-そうですね、里香は阪神淡路大震災を経験して上京し、心情的にはかなり落ちているのですが、頑張って無理に明るくしているところもあって、そんな里香の心情を見ていただけたら嬉しいです。
-共感される部分もありましたか?
石橋-大きな困難に直面したり、「自分がこうしていたらもっとこうなっていたのに」という経験が私の中にはないので、その点ではわからないことも多いです。でも、私も福岡に住んでいた時に大きな地震を経験したことがあったので、ちょっと揺れているものを見ただけで思い出してしまったり、ハッとするような瞬間があるというのはすごく分かるので、理解できる部分はありましたね。
-最初にこの作品を見たとき、客観的にはどんな感想をお持ちになりましたか?
石橋-まず、脚本を読んだ時に、一気に最後まで早く読みきってしまいたいほど面白くて、ハラハラする作品でした。そのあと完成した作品を観た時には、私が関わっていないパートも多かったので、すごく客観的に観られて、スリルのある作品だと思いました。
観ていて一番面白いというか、私の好きなジャンルの作品なんです。なので、脚本を見た時の驚き以上に、すごくハラハラする作品に仕上がっているなと思いました。
-インスタでも、撮影がすごく大変だったと書かれていましたが、どの場面が印象的でしたか?
石橋-揺れているものを見て震災を思い出してしまうところもそうですが、すごく辛いのに頑張らなきゃいけないと思っている事で、感情の起伏も激しくなり、その感情の持っていき方が大変でした。
事件に巻き込まれる大きなシーンでは、復讐や、憎しみが生まれるようなところでもあって、ちゃんと可哀想で残酷に見えるようにしないと成立しないなと思っていたので、文字通り全力で挑みました。そこは一連で撮っていたので、体力勝負というか、本当に出し切ったという感覚でしたね。
1995年代の服が好き♡ いま挑戦したい帽子の形とは?
-今回は、22年前の女性の役ということで、服装などは今と微妙に違っていましたよね。実際にスタイリングが完成した時、どう感じられましたか?
石橋-1995年代の服はけっこう好きで、何回かその時代の作品をやらせていただいているんですが、毎回可愛いなと思います。あと、今回の作品もそうですが、前髪がけっこう薄いんですよね。
その感じも好きで、時代感が一瞬にして出ると思います。今回も見た目で時代感がしっかり出ているのが、素敵だと思います。
-いま気になっているファッションアイテムはありますか?
石橋-陽が強くなってきたので、帽子が欲しいですね! 普段あまりかぶらないのですが、似合う帽子には出会いたいなと思っています。
-今欲しい帽子の形などはありますか?
石橋-キャップじゃなくて、麦わらだったり、ちょっとツバのあるもの。帽子をなかなか被らないので、今まで1回も買ったことがないんです。紫外線を避けつつ、でもちょっとオシャレな帽子が欲しいなと思います。
普段はTシャツにデニムにスニーカーの様な、楽な服装が多いですね。現場にはトートバッグやリュックで行きますし、本当にシンプルな格好が多いです。
-パンツ派なんですね。
石橋-パンツ派ですね。でも最近はスカートも履かなきゃなと思って、揃えてはいるんですけど。色は黒、白、青が好きです。上が柄物だったら、絶対下はデニム!
シンプルなものにしか合わせないですね。全身花柄とかはあまりないです(笑)。
芸術鑑賞も息抜きのひとつ。美術館好きになった理由は…
-今回、撮影が体力的にも感情的にもハードだったということですが、息抜きはどうやってされていましたか?
石橋-お風呂に入ることですね。温泉とか、銭湯に入るのが好きなんですけど、そういう所で深呼吸するだけでも疲れが取れたり、精神的にも落ち着いたりします。
-スパというよりは、素朴な感じのところですか?
石橋-はい、本当に家の近くの銭湯とか(笑)、パッと行けるような場所に行っていました。
-Instagramで、草間彌生展にも行かれていたと思うのですが、芸術鑑賞も息抜きのひとつなのでしょうか?
石橋-そうですね! 美しいものに触れたり、音楽を聴いたりするのが好きなので、移動中は基本的に音楽をずっと聴いてますね。
-そういう、芸術を好きになったきっかけはなんだったんでしょうか?
石橋-小さい頃から絵を描いたり、観たりするのが好きでした。ロケで地方に行く時には現地の美術館に寄ることもあります。
-最近良かった美術館はありましたか?
石橋-数年前になりますが、世田谷美術館で見た、難波田史男さんという方の作品展がすごく好きでした。何が描かれているというわけではないんですが、色使いがすごく好みでしたね。
“溜まっていく感”のデトックスにはジュースクレンズ!
-美肌やスタイルキープをする上で、おすすめのものってありますか?
石橋-撮影が続くとお弁当とか揚げ物が中心の生活で、野菜をあまり取れなかったりするんです。なので、朝だけクレンズジュースにしたりして、デトックスするように心がけてますね。
お弁当ばかり食べてると、「溜まっていくな」という感覚がすごくあって。ジュースクレンズで、野菜をとった気分になっています(笑)。
-特技の“ラップ”も、気持ち的なデトックスになっているのかな? と思いました。
石橋-そうですね、音楽は本当にずっと聴いてます。家にいる時もずっと曲が流れていて、歌ったりしていますね。それでけっこうストレスを発散しているのかもしれないです。
-ちなみに、ラップ1曲制覇するのってどれくらいの時間がかかっているんですか?
石橋-そんなにかかってないです(笑)! 1日とかあれば……(笑)。
-石橋さんのイメージからラップって、意外に思われる方も多いと思うのですが、今後やってみたいことはありますか?
石橋-いま興味があることがなくて(笑)。お仕事では、始球式をすることがずっと夢で、今年のソフトバンクホークスシーズン開幕戦で務めさせて頂いたので、今は燃え尽きた感じです(笑)。野球観戦は時間があればしょっちゅう行きますね。新しい趣味を探し中です!
理想の春の過ごし方は少人数でしっぽりお花見♡
-季節では春が好きということなのですが、毎年決まってされていることってありますか?
石橋-春はとても好きな季節で、シートを敷いてお酒を飲みながらお花見を今年こそはやりたいな~と思っていると、「もう今日満開だよ~」と言われて、結局毎年できないままです(笑)。
だからちゃんと陣取ってのお花見は、したことがないので憧れますね。
-理想のお花見としては?
石橋-ワイワイ騒ぐというよりは少人数で楽しみたいですね。シャンパンを飲んだり、ラズベリーを食べながら。それで2時間くらいで、ささっと帰りたいです(笑)。
-夜にちらっと見たことはあるとのことですが、おすすめの“通りすがり桜ポイント”なんかはありますか?
石橋-定番ですけど、目黒川は綺麗だなと思いますね。もうずっと向こうまで咲いているじゃないですか? たまたま通りがかっただけなので、あまり詳しくないんですが、そこはすごく綺麗でしたね。
-他に、いま気になっているスポットなどはありますか?
石橋-ヨーロッパには行ったことがないので、行ってみたいと思っています。ヨーロッパには街並みや建物自体が美しくて、絵になる場所がたくさんあると思うので、そういう景色を見ながら散歩してみたいなと思います。詳しくないので、まずはメジャーな所に行きたいです。
-韓国はすでにお詳しいんですよね!
石橋-韓国ドラマは10歳の頃から見ています。母が好きだったので、もう多分100本くらいは見ていると思います。
私は仕事で行けなかったんですが、高校2年生の修学旅行の時、韓国から帰ってきたみんながK-POPにハマっていて(笑)。ドラマはずっと好きでしたが、そこでいろんなアイドルグループを知ってさらに見るようになりました。
もともと辛いものも好きだったので、自然とハマっていきました。
映画『22年目の告白-私が殺人犯ですー』2017年6月10日公開
監督:入江悠
脚本:平田研也、入江悠
音楽:横山克
キャスト:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一、平田満、岩松了、岩城滉一、中村トオル、他
かつて5人の命が奪われ、未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。その犯人が、事件から22年後、みずから名乗り出た。会見場に現れたのは、自身の告白本を手に、不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人という男だった。顔をさらし、肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットは熱狂!
賛否両論をまき散らしながら本はベストセラーに。それだけでは終わらない。
マスコミを連れて被害者遺族への謝罪、刑事への挑発、そして、サイン会まで。その全てがあらゆるメディアを通じて発信され、SNSで拡散されていく。それは、日本中を巻き込んだ新たな事件(ゲーム)の始まりだった……。
日本中が釘付けにされる告白の行方はー? 事件(ゲーム)は、とんでもない領域へと加速していく!
~石橋杏奈さんからのメッセージ~
最初から最後まで本当に面白くて、とにかくゾクゾク・ハラハラするような、先の読めない展開になっています。私の役としてはあまりお伝えできないのですが、絶対に観て後悔はしないと思うのでまずは観て欲しいですし、また観たいと思わされるような作品になっていると思います。
石橋杏奈 PROFILE
石橋杏奈(いしばし・あんな)
http://www.horipro.co.jp/ishibashianna/
1992年7月12日 福岡県出身
2006年第31回「ホリプロ タレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞し芸能界へ。07年ドラマ「失踪HOLIDAY」で初主演、翌08年には映画『君の友だち』(主演)でスクリーンデビューを飾った。女優として幅広い役柄を演じる一方、12年からはNHK「LIFE!~人生に捧げるコント~」にも出演するなど様々なジャンルに挑戦している。主な出演作に映画『少女戦争』『婚前特急』『マイ・バック・ページ』『ブルックリン橋をわたって』『妖怪人間ベム』『千年の愉楽』『Heart Beat~ハートビート』『陽だまりの彼女』『百瀬、こっちを向いて』『学校の怪談/呪いの言霊』などがある。趣味は野球観戦、韓国ドラマを観ること、料理、散歩、音楽鑑賞など。
PHOTO:金 壮龍/文章:馬塲言葉/ヘアメイク:伴まどか(エアーノーツ)/スタイリング:梶雄太