取材記事 人気作家も夢じゃない!minneが変えたこれからのクリエイターのあり方と未来

人気作家も夢じゃない!minneが変えたこれからのクリエイターのあり方と未来

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ISUTA編集部(スマホ)


ハンドメイドマーケット『minne(ミンネ)』は作家側、購入側どちらにも使いやすい機能を備えている、数多くのハンドメイド作家に愛されているサービスです。

そんなminneの発案者・阿部雅幸さんと、自身もクリエイターとして活躍する片桐仁さん、さらにminneの人気作家であるFish Born Chips(フィッシュボーンチップス)さん、そしてモデレレーターに塩谷舞さんを迎えたトークイベントが、Apple Store表参道で行われました!

minneで作品を売るにはどうしたらいいか、Fish Born Chipsさんが人気作家になった経緯など、ハンドメイド作家を仕事としていきたい人のためになる内容のトークイベントでしたよ!

人気作家になったきっかけは“ハンドメイド大賞”

今でこそ大規模なハンドメイドマーケットを開催しているminneですが、最初は小さな6畳間から始まったと言います。

阿部-元々ものづくりが好きで、ハンドメイド作家さんたちがもっと簡単にモノを売れる環境を作りたかった。

発案者である阿部さんのハンドメイドへのアツい気持ちから始まったminneは、2012年にサービスをスタート。Fish Born Chipsのお2人は、サービスが始まったその年にminneへの出品を始めたそうですが、そのきっかけは? 

Fish Born Chipsのお2人

Fish Born Chips-僕は美大に行っていたんですけど、最初は金属を使って指輪を作っていたんですね。でも、指輪作家って多いじゃないですか? それで指輪では勝てないなと。革だったらやりやすそう、面白くやれると思って革製品を作るようになったんですよ。最初は革でキーホルダーを作ってデザフェスとかに出品して。そうしたらそこでminneさんにお声を掛けていただいて、出品するようになりました。

驚くべきことにminne立ち上げ当初は、minne側がハンドメイドのイベントなどに出向き、作家をスカウトしていた。そうして始まったminneでの活動が大きく変わったのは、ハンドメイド大賞を受賞してからだと言います。

Fish Born Chips-大きく変わったのはハンドメイド大賞(当時、ハンドメイドアワード)を受賞してからですね。その時に作ったのがペンギン鞄なんですけど、受賞したら2人じゃ生産が追いつかないくらい作品の注文が入ったんですよ! 1年で100個くらいは作ったかな? その大賞をきっかけに、ハンドメイド作家に集中するようになりましたね。

minneでは毎年、創意工夫を凝らしたハンドメイド作品を表彰するコンテストを開催しているのですが、そこで大賞を受賞してから、ハンドメイド作家としての人生がスタートしたそう! さらにFish Born Chipsさんはディズニーからもお声がかかったそうで…

画像元:TM & © Lucasfilm Ltd

Fish Born Chips-その後ハンドメイド作家として活動するうちに、ディズニーさんからお声掛けをいただいて! ダースベイダーを手書きしたハットを公式でアイテムとして出させて頂けることになりました。そこでちょっとハプニングがあったんですけど、英語のやり取りを妻がすべて担当してくれていたんですね。英語はできないんですけど、翻訳しながら頑張って英語で書いたメールを送った後に、英語が出来る友人に見てもらったらその英文が「お前がダースベイダーを描け! 多少の誤差は許してやるがな」みたいなことになっていたらしくて(笑)。その時は本当にやばかったですね。

美大を出て作家活動を続けるのは難しい

自身もクリエイターとして活動している片桐仁さんは、Fish Born Chipsさん同様、美大出身者でもあります。多忙な人気作家の活動を聞き、作家として活動することの難しさを語ってくれました。

片桐仁さん

片桐-僕も美大出身なんですけど、美大を出て作家活動を続ける人って本当に少なくて、9割は卒業と同時に辞めていっちゃうんですよ! でもminneのおかげでね、その作家として活動していくための道幅はすごく広くなったと思うんです。それは本当にいい時代だと思いますよ! もちろん道幅は広くなってライバルは増えたけど、いい時代。

美大を経験したからこそのリアルな意見と、クリエイターとして感じるminneの良さを語ってくれましたが、自身の創作活動について聞かれると…

サイフォン

鬼Phone

鬼Phone

片桐-僕の作品はAppleの歴史とともにあると言っても過言ではないんですが、iPhoneケースがどれもでかいのには理由があってですね、みんなiPhoneに対するリスペクトが足りないんじゃないかと!(笑) iPhoneはどんどん薄くなっていますでしょ? 薄くて小さくて、あまりにもコンパクトすぎるから、iPhoneの凄さが霞んでいると思うんですよ。だって発売された時、パソコンが手元にあるような凄さを感じたんですよ、僕は! そんなすごいものに対して入れ物がこれでいいのか? って。iPhone 3G/4/5と作ってますけど、僕の初代iPadケースはApple Storeに並んでますからね! みんなiPhoneに対するリスペクトが足りないんですよ…。

当日もカレイのiPhoneケースを付けて登場した片桐さんのiPhoneへのアツいトークは止まらず。続けて作家としてminneにどんな作品を載せたいかを聞くと、予想だにしない答えが返ってきました。

片桐-私だったら手形の色紙を販売します。ポンっと手形をおしてね。やっぱりね、作家をしていると思うんですよ。作家は、間に大人が入ると生計が…。作るのは本当に楽しいんですけどね、生計を立てるのが大変だから。それこそFish Born Chipsさんは革で自由に作品を作っていらっしゃるけど、粘土は自由すぎてスタンダートがない分野なので、どうしたらいいか分からないんですよ。まあ機会があればね、Mac Bookなんかも粘土で覆いたいと思いますね。

minneを“個人活動を広げるツール”として使って欲しい

そして自身もものづくりが好きで、minneの発案者である阿部さんが、minneについて語ってくれました。

阿部雅幸さん

阿部-個人活動をしている作家はスポットライトを浴びる機会がほとんどないんですよ。minneはそんな人たちの個人活動を広げるお手伝いというか、ツールとして使って欲しいんです。

ハンドメイド作家という狭き門をくぐり抜け、本当に好きなこと、楽しいと思うことをして生きていくことを応援する、minneにはそんな背景があったんですね。

阿部-今minneでは本当に色々なものを取り扱っていて、食べ物、電子機器とか。あとはペーパークラフト、植物、布物、焼き物、多肉植物なんかも販売していますね。基本的にハンドメイドならなんでもあります。あとさっき英語の話が出ましたけど、外国の方からのお問い合わせもすごく多いんですよ。でも今のところ日本国内でしか売ることができないです。もしかしたら今後、世界向けに出るかもしれませんけど。

多肉植物なんていう意外なものまで取り扱っているminneは、Apple Payにも対応しているということで、片桐さん、Fish Born Chipsさんなどもそれはすごく良いことだとおっしゃっていました。

阿部-minneは、Apple Payが国内でスタートした際に最初に導入したサービスでもあるんですが、Apple Payでの購入はめちゃくちゃ簡単なんですよ! minneの中にApple Payの支払いボタンが組み込まれていて、指紋認証を使ってタッチすれば、自分の買いたいタイミングを逃すことなく欲しいものを買うことができるんです。

決済画面で入力が面倒になり、買いたい熱が冷めてしまうのはオンラインショッピングの欠点でもありますよね。そんな欠点を補うべく、minneはいち早くApple Payと取り入れ、作家側にも買い手にもメリットを生み出したんですね! そしてminneといえばTwitterのフォロワーもすごい数ですが、取り上げてもらうにはどうしたらいいんでしょうか。

阿部-ウェブサイトのトップ画面で掲載している作品はスタッフがセレクトしているんですけど、1番大切なのはやっぱり写真ですね。もちろん作品自体の質も見ていて、比較的選ばれる傾向にあるのはオリジナリティのあるものですね。

minneはクリエイターのあり方を変えた

minneの発案者である阿部さんも、人気作家であるFish Born Chipsさんも、そして片桐さんも、皆さん愛を持ってminneと接していることがわかりましね!

最後にminneが変えたクリエイターのアピール方法について各々が思うこととは…。

Fish Born Chips-minneではお気に入り機能があるんですけど、あれってクリエイターにとってすごく大切な機能で、1つの作品でも色を変えたりしてバリエーションを作ってアップしてどんなものが反応がいいかとか、フィードバックがあるんですよ! だからお気に入り機能はたくさん使ってくれると嬉しいですね。

阿部-それこそさっきFish Born Chipsさんがディズニーからお声掛けがあって、公式でアイテムを出したって話をしてましたけど、minneってバイヤーの方が見ていることがあるんですよ。そういう意味では、minneが出来たことで、いつ、どんな人が作品を見てて仕事に繋がるのかは分からない時代になってきましたね。

片桐-今までは自分の作品を見てもらうには高いお金を出してギャラリーを借りて、でも来てくれるお客さんも身内だけとかでしたが、minneができてからはアート作品なんかも出品できるので、パッと出せて何万人もの人が見てくれるようになりましたよね。

画像元:minne

minneのおかげで、今まで狭き門だったクリエイターへの世界の扉が、少し軽くなったような気がします。世界に入りやすくなったからとはいえ、そこに留まり続けることはもちろん簡単なことではありませんが、それでもminneはクリエイターとして生きる人たちに夢を与え続ける、素敵なサービスであるようです♪


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