10代~50代のスマートフォンユーザー男女500人に、LINEのグループトークに関する心境調査を行った結果、スマホ社会が生んだ新たな“精神病”の存在に気がつきました。
学生のLINE利用者、3人に1人が「退出したいグループ有り」
スマートフォンユーザー500人中、LINEを利用している割合は全体で68.8%、学生に限定すると88.7%となりました。
さらに、学生のLINE利用者の中でのグループトーク利用率は89.4%、全体のLINE利用者のグループトーク利用率63.1%と比べると、学生の方が頻繁にグループトークを利用していることがわかります。
続いて、学生のグループトーク利用者に対して、「現在退出したいグループがあるか」の有無について尋ねたところ、36.9%が「退出したいグループがある」と回答。全体での割合23.5%を上回る結果となりました。
グループを退出したいと思う理由に以下が挙がりました。
- 誰かが発言するたびに通知が来て落ち着かない 51.9%
- いつも特定のメンバー同士のみが会話している 38.9%
- 返事しにくいどうでもいい発言が多い 33.3%
- 気の合わないメンバーがいる 29.6%
- 既読をつけると何かコメントしないといけない気がして疲れる 27.8% 等
圧倒的に多かった「誰かが発言するたびに通知が来て落ち着かない」という意見から、新たな精神病の噂が浮上しています。
『既読疲れ』の次は『通知疲れ』
『既読疲れ』とは、既読をつけたら返信しなくちゃいけないという強迫観念にかられる、現代ならではの精神病です。グループを退出したい理由の5位にも挙がっていますね。しかし、最近はもっと早い“通知”の段階からストレスを感じている方が増えているのです。
ロック画面を覆い尽くすプッシュ通知、投稿数を表すアイコンバッヂなど…タイムラインを開かなくても、メッセージが届いたことを知るだけで疲労を感じる『通知疲れ』が、さらにスマートフォン社会を窮屈にさせるのです。
LINEユーザーの31%は「無言退出NG」と回答
さて『通知疲れ』になる前に不要なグループから退出しましょう…と言いたいところですが、退出するにも勇気がいりますよね。退出方法によっては今後の立ち位置が決まってしまうかもしれません。
過去に退出したことがある人に、「グループから退出する際、どのように退出されましたか」と質問したところ、71.4%が「何も言わずに突然退出」と回答しました。
一方、LINEユーザーにいくつかの選択肢の中から「グループトークの退出方法で好感の持てるもの」を選んでいただきました。40%以上の好感を得たのは「しばらくLINEをお休みしますと言って退出」「仕事や育児が忙しくて返答できそうにないと言って退出」「グループが多くなりすぎて対応できないと言って退出」でした。また、1番タブーとされているのが「何もせず無言で退出」で、31%の人がNGと回答しています。
過去に退出をしたほとんどの人が無言で退出しているのに対し、31%の人はそれを良く思っていないということです。この矛盾がグループを退出させにくくしているのではないでしょうか。
グループの退出方法に正解はありませんが、相手のことを理解するだけで解決できそうな気もします。
LINEは気軽にスピーディーに連絡がとれる分、プライベートな時間が失われがちです。せっかく便利な機能なのですから、人間関係が円滑になるようにうまく役立てていきたいですね!