Siriは画面がロックしているあいだも使えます。これは便利であり、危険でもあります。画面ロック中でもSiriが使えるということは、他人がSiriに問いかけると登録済みの連絡先などを教えてしまう可能性があるのです。もしもiPhoneをなくしてしまい悪意のある人が拾ってしまうと、あれやこれやと個人情報を探られる可能性もあります。
たとえば、画面がロックした状態で自分が登録している名前を確認します。すると、Siriは丁寧に登録者の名前、電話番号、住所など、登録情報を公開してしまいます。他人が利用者の名前を知った上でSiriに問いかけたり、全くの他人が利用者の名前をビンゴで当ててしまうと個人情報が洩れてしまいます。登録済みの連絡先の名前も同様です。「鈴木」「佐藤」など多い苗字をあてずっぽうで問いかけるだけでもその人の情報が洩れてしまう可能性は否定できません。
対策としては、画面ロック時はSiriをOFFにすることをおすすめします。手順は[設定]→[一般]→[Touch IDとパスコード]から「ロック中にアクセスを許可:」の中の[Siri]をOFFにします。
画面ロック中もSiriを使いたいなら、自分の名前は誰も知らないニックネームで登録するのがおすすめ。憧れの名前もよし、子供時代の好きだったキャラクターでもよし、とにかく自分はよくわかるけど他人には推測しにくい名前で自分自身を登録すると他人に情報を探られる可能性が低くなるでしょう。