フランス・カンヌで第60回「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity)」が16日からスタート。ダイレクト部門でゴールドを受賞したiPhoneアプリを使った素敵なキャンペーンを紹介します。
シンガポールのStarthub Mobile社が開発した視覚障害者を助けるiPhoneアプリ。コンセプトは、「モバイルテクノロジーでボランティアと視覚障害者をつなげる」というもの。
アプリを立ち上げるとカメラが起動します。
視覚障害者が画面をダブルタップして写真を撮影すると。
撮影した写真がボランティア登録をしている人たちへとリアルタイムで送られます。
ボランティア登録をしている人たちは写真をみて、「今、目の前に何があるか」をメールで返信するだけ。いつでも、どこでも、視覚障害者の目の代わりができるというわけです。
視覚障害者に返信されたメールは、音声で読み上げられます。
例えばスーパーマーケットで写真を撮ると、
すぐに「目の前にあるオレンジはオーストラリア産です。すごく新鮮ですよ。」と、教えてもらえます。
いま現在、写真がアップロードされてから20秒以内に、約3.7通もの返事が届くそうです。モバイルテクノロジーが人と人をつなげ、あらゆる人の生活と心を豊かにする、そんな素敵なキャンペーンです。