「電子ブックを簡単に作れる」と聞いても、「いや、本なんて書かないから…」と思うでしょうか。電子ブックと一口に言っても、出版を前提にした立派な本だけではありません。みんなが集まった時に撮った写真、旅行、運動会などのイベントを、電子ブックアルバムにしてまとめてみてはどうでしょう。ハードディスクにしまいっ放しになりがちな写真も本の形にまとめておくと、読み返すのが楽になります。「アルバム」という形はスライドショーやフォトフレームと違って、好きなときに、自分のペースで読めるので最高ですよ♪「Book Creator for iPad」で作った電子ブックは、iPhoneやiPadの「iBooks」アプリで本のようにページをめくって読むことができます。またDropboxへ直接エクスポートできるので、家族や友人に配ることができます。 作り方は直感的で簡単。基本はプリントした写真をアルバムに貼るのと全く同じです。レイアウトやスタイルの選択は、WordやPagesを使う方なら説明無しでもできるほどの簡単さです。 では、さっそくアルバム作成の流れを見てみましょう♪ 最初にポートレート(2:3)、スクエア(1:1)、ランドスケープ(4:3)の3つの形の中から選択します。ランドスケープを選び、フォトライブラリから1枚の写真を選択しました。写真は隅をドラッグしてサイズ変更、回転もできるので好みの位置にレイアウトします。あとから追加した写真が上に重なりますが、「i」ボタンから前後入れ替えできます。テキストを挿入しました。色や大きさ、アルファベットのフォントは選べますが、それほど自由度はありません。ワードアートのような機能があったらいいですね…。画面左右の「<>」ボタンをタップすると、ページが移ります。左上の方の「Pages」から、今まで作ったページの確認、入れ替えができます。1ページ目は変えられません。音声を録音して付けたり、ライブラリの音楽を挿入できます。完成したら、エクスポートします。 右上のボタンからすぐに書き出すこともできますが、いったん「My Books」に戻って、タイトルを入れた方が良いですね♪「iBooks」に送ると、本のように読むことができます。「Dropbox」に電子ブックファイル(.epub)としてアップロードしました。「Dropbox」に置いたファイルは、メールで簡単に家族や友人に共有できます。電子ブックファイルではなく、汎用性の高いPDFとして出力することもできます。(その場合挿入した音は出ませんが、いろいろなアプリで見ることができます。)ハードディスクに入れっ放しの古い写真なども、iPadに写真を入れておけば空いた時間に「Book Creator for iPad」でいつでも簡単にアルバムづくりができます。 「簡単にできる=簡単なことしかできない」ともいえますが、パソコンに向かってちまちまレイアウトしなくても、アプリでサクッとアルバムを作れる利点は大きいでしょう。