iPad miniが届いて、1週間が過ぎました。ネット上には開封から速攻レビューまで、数多くのレビューがあがっています。そんな中、「今更ですか?」と笑われるかもしれません。しかしこの1週間、iPhoneそっちのけでiPad miniに夢中でした。そして、これは思っていたよりスゴいぞ!、と。大きいiPhoneなのか、それとも小さいiPadなのか、斬新さがないために微妙な立ち位置の商品になっているiPad mini。しかし使ってみて初めてわかったminiの「ピッタリ感」が、今の私の心を捉えて離しません。この魅力的な端末、iPad miniの魅力の一部でも、伝えることができれば幸いです。
「片手で持てる、ポケットに入る小ささ」 「価格が安い」 もしこの2点のみがあなたのタブレット購入条件なら、iPad miniの購入はオススメしません。数字で比較するとiPad miniの幅は、113%(約15mm)もNexus7より大きいのです。 しかし別の観点から見ると、どうでしょう。厚さは30%(約3mm)薄く、重さは10%(約30g)軽くなっています。Kindle Fire HDとはほぼ同じ大きさですが、やはり厚さは30%薄く、重さの方は22%、約90gも軽くなっています。 絶対にポケットに入れたいという人には勧められないiPad miniですが、この薄さと軽さは大きなアドバンテージ。他のタブレットがまるでデジタルフォトフレームを持ち歩いてるのかのように見えるのに比べたら、とてもスマートです。 iPhone4s(9.3mm)より薄くなった!と言われたiPhone5が7.6mmの厚さですから、iPad miniの7.2mmというのは、感動的です♪ 写真ではわかりにくいですが実際に持った時、手で包み込んだときに、その薄さを実感できます。iPad miniの値段は、KindleやNexusと比べて安くはありません。一般的に高い・安いというのは、使われているチップやディスプレイなど部品のスペック、コストから言われていますが、KindleやNexusの方が安くて高性能なのは間違いありません。 しかし価格に関して語るのは、サイズ以上に難しいことです。安い端末ではカメラやBluetoothなど削られた機能もあるし、結局のところ値段が安くても使いにくかったり機能が足りなければ、不満が出てきます。本体の内部スペックだけでなく、Apple製品の手に馴染む高い質感、iPhoneなど他のデバイスとの簡単な連携、カスタマイズよりも使い心地に重点を置いたOS、最適化された豊富なアプリ群なども含めて考えると、iPad miniに、値段に見合う高い満足度を見出すことができます(悩み抜いて買ったなら、もっと早く買っておけば良かった、と思える位の)。 iPadの解像度に最適化された27万以上のアプリが、iPad miniでもそのまま使えるのは、他社のデバイスには無い大きな強みですね!iPhoneを所持していて、iPad miniをどう使うのか? iPhoneだけで足りてしまうのではないか? 誰もが考えることでしょう。 購入前にわたしが一番憂慮していたのは、まさにその点。iPhoneとの使い分けですが、実際に1週間触れてみて、そこは全く問題が無い事がわかりました。 iPhoneをよく使うのは、Twitterやメール、LINEなどのコミュニケーションツール。そしてネットや辞書アプリを使った、調べ物。さらにメモ、電卓、天気予報などの便利なツールの利用です。 サッと取り出してすぐに書く、送る、調べる、といった用途には、やっぱりiPhoneは手放せません。では、iPad miniはどう使う?? 【RSSやニュースを読むなら、iPad mini】 1ページの情報量が断然違うので、一度iPad miniを使ってしまうとiPhoneが豆のように小さく感じてしまいます。iPad miniとiPhoneのスクリーンショットを並べた物です。おおよその見当で並べたので正確な比率ではありませんが、参考程度に雰囲気は伝わるでしょうか。【ベッドに寝転がって「YouTube」や「hulu」などの動画を楽しむなら、iPad mini】 iPhoneより画面が大きく、iPadほど重くない。ゴロゴロしているときにピッタリです。【電子書籍やコミックを読むのは、iPad mini】 もちろんページを拡大しなくても、スラスラ読めます♪ 動画と同じく、ベッドでごろ寝しているときに最高です☆【子供がゲームを楽しむのは、iPad mini】 情緒教育的な絵本・音楽系のアプリ、頭を使うパズル、そして大人からすればくだらなそうなゲームまで、やっぱり子どもはiPadに夢中です。miniのサイズは、クルマで出かけるときも持ち出すのが容易です。【写真の加工や閲覧は、iPad mini】 画面が大きいだけあって、写真を見るにはイイですネ♪ 見るだけならiPadのほうが、そりゃ、迫力があっていいのかな。けれど写真の補正・加工や整理で「片手で持ち、片手で操作する」という状況では、miniのほうが操作しやすいでしょう。その他私はやりません(できません)が、絵を描いたり音楽アプリで曲を作ったりという使い方では、iPhoneだけでなくiPadとの比較になると思います。miniのポイントは、やはりなんといっても持ち運ぶのに機動性が高いところ! iPadはテレビや新聞のように居間に置くにはいいですが、持ち運ぶなら、断然miniです☆ そしてこれはあくまで私の印象であって他の方がどう感じるかはわかりませんが、iPad miniの画面サイズは、iPadよりも「集中できる」サイズなんです。 写真の多い雑誌、絵本の様に、絵や図柄を見て楽しむもの、パラパラめくるものは紙の本もたいていは大判で、iPadで読むのにピッタリ。 それに比べて、じっくり集中して読みたい文字の詰まった本は、iPad miniでピッタリサイズ♪ 読書に最適なのはiPhoneでもiPadでもなく、iPad miniのような7インチクラスのサイズだと思われます(Kindle然り)。 iPad miniの公式ページ では、「ミニなのは、サイズだけ」と謳われています。しかし「ミニなのは、ワケがある」と、思わず付け加えたくなる絶妙なサイズのiPad mini。実際に使ってみることによって、iPhoneやiPadでは代替えができないサイズであることが確信できました。もちろん今後、ディスプレイのRetina化などのブラッシュアップも図られていくことでしょう。続々と新製品が入れ替わる市場で、KindleやNexusなどのライバルから出遅れているように思われているiPad miniですが、これからその存在感を増していくに違いありません。