iPodが私たちのライフスタイルに与えた影響は、計り知れないものが有ります。かつて音楽はレコード、テープ、CD、MDと、形が様々に変化してきました。が、アルバムを聴き終えるたびに入れ替えが必要で、一度に持ち歩ける数に限りが有ることは変わりありませんでした。しかしハードディスクで無数の音楽ライブラリを簡単に管理し、その中の数千曲をどこへでも持ち運べるようにしてくれたiPod。その場、そのときのムードで曲を選んだり、好きなジャンルだけを連続して聴いたり、あるいはシャッフル再生中に知っているはずの曲を「再発見」したり…。私たちの音楽の聴き方はiPod普及以後、劇的に変化しました。iPod自体の進化では、アルバムアートワークの表示ができるようになったときは嬉しかったなぁ…。でもっ!! カバーフローによるアルバム選択というのは、失敗だと思いませんか? 探すのが大変でちっとも便利じゃないし、アナログ時代の単なる懐古趣味の様に感じられます。今回ご紹介する「MUSaIC」は、そんな出来損ないのカバーフローよりも全然使いやすい、タッチスクリーンにマッチしたミュージックプレーヤーアプリです♪
アプリを起動すると、最初に少しの間、ライブラリのデータを読み込むようです。しかしそれほど待たされることも無く、自分のミュージックライブラリにある音楽のアルバムアートワークが画面に並びます。下にスクロールしていけば、全てを見ることができます。
聴きたいアルバムをタップすると、ウインドウ表示されます。曲名をタップすれば再生開始です。ウインドウ外をタップするとアートワーク一覧に戻ります。アートワーク一覧の一番下までスクロールすると、最下部に「シャッフル」と「リピート」などのツールバーが有ります。「Setting」からはアートワークの表示変更などができます。表示はアートワークの大中小の大きさと、サイズ「ランダム」から選べます。左右スワイプで曲送り/戻し、2本指スワイプでアルバム変更などのジェスチャー操作は覚えてしまえば簡単ですが、「Help」で操作方法はいつでも確認できます。よく使う操作としては、画面のセンター長押しで「再生中の曲」へ。画面左半分をタッチして上下スライドすると音量調整。右半分を長押しするとアルバム名がリスト表示されます。スライドすることでアルバムを選ぶことができます。iPodのカバーフローはグラフィカルに選曲できて楽しいですが、ミュージックライブラリに沢山の音楽が入っていると実用的では有りませんでした。しかしモザイク状にカバーを並べることでその弱点を上手く克服した「MUSaIC」は、サッとスクロールしてアルバムを探し、目についたジャケットのアルバムを再生、ということが簡単にできます。できればこのモザイク状の表示も、「ジャンル」や「アーティスト」で絞り込んで表示できるとさらに便利に使えそうですが…。 目的の曲があるならば、OS標準のプレーヤーで再生。「何を流そうかなあ」とレコードやCDをコレクションした棚を眺めるように選曲して至福の時を過ごしたいなら、「MUSaIC」で決まり! です。