素晴らしい作品をもつ駆け出しの絵本作家が、制作費無料で絵本アプリをリリースできる。それを子どものためにたくさんの絵本を与えたい親が、App Storeから無料で手軽に入手…。iPhoneやタブレット端末などの電子デバイスの普及という背景に後押しされた現代を象徴するようなプロジェクトが、「無料電子絵本出版100本プロジェクト【えほんアップ】」です。無料の理由は制作費などをアプリ内広告収入から賄うためですが、有料で広告解除も可能になっています。絵本は、出会い。たくさん出会えば、それだけ子どもの可能性も広がるものです。とてもよいプロジェクトですね☆ 我が家でも長男が小さい頃、たくさんの絵本を買いました。その本は次男も読んだあと、お気に入りだけ手元に残し、幼稚園の図書館へ…。 紙の本はデジタルデータのように消えたりはしないし、染み付いた汚れやページの破れも全て思いで。絵本はやっぱり紙の本の方が良い、とは思います。とはいっても、子どもは気に入った本は何度も繰り返し読むのですが、気に入らなかったらほとんど興味を示しません。 親としては気に入るかどうかは別として色々な本に触れて欲しいと思うものですが、1冊1000円、2000円とお値段も張るのでたくさんの絵本を買うのはたいへんです。アプリなら同じ値段で多数のお話を読むことができます。 こちらが【えほんアップ】プロジェクト最新第7作目の絵本アプリ、「絵本ハートがいっぱい」のメインメニューです。上部に広告が表示されますが、アプリ内購入で広告解除できます。とりあえず無料で中身を読むことができるのは、機会を損なわずに済むので嬉しいですね! 広告が邪魔だと言う方は、自分で気に入ったものだけ、あるいは子どもさんの反応を見たあとで解除すれば良いかと思います。ページをめくると、色鮮やかな世界が目に飛び込んできます。「色鉛筆画家 今村幸治郎が描くロマンチックでカラフルな世界」との触込みですが、確かにビビッドでカラフルです♪物語は「ハートにまつわるストーリー」で、大人も楽しめる内容になっています。というか、ちいさなお子さまだと、「?」という感じになるところもあるかもしれません。でもそんな時、大人として自分の考えを説明してあげるのも大事ですよね。それぞれのページはただの一枚の絵ではなく、仕掛け絵本の様に絵が動く部分があります。100冊もの電子絵本アプリをリリースする一大プロジェクト、せっかくなので人気投票して、上位の絵本を紙の絵本として出版したら話題性も十分で、ヒットするんじゃないでしょうか! どちらにしても、電子書籍はまだまだこれからいろいろなアイデアが出てくるでしょうし、楽しみな分野です。以下、【えほんアップ】プロジェクトの過去のリリースアプリです。 1:「絵本チーチウさんのいえで 」 たくさんの仲間たちと一緒に、おもちゃ屋に住んでいる小さなねずみのぬいぐるみ、チーチウさん。 同じ顔して、同じ色したそっくりな兄弟達と一緒に毎日おとなしく棚に並んでいたチーチウさんでしたが、ひとりだけ浮かない顔…。 ある日、一大決心! お店のドアのすきまから、こっそりこっそり抜け出して…。。。2:「絵本 天然素材のクリップくん」 "ぼくはダイジなモノをはさむチカラをもっている" クリップくんは自分がはさんでいるものが何かはわかりませんが、なにかダイジなモノをはさんでいるという自信と責任感であふれています。 ところがある時からクリップくんにはメモがはさまれなくなりました…。。。3:「絵本わしら宇宙人」 宇宙人はもうやってきている! なまけものは本当はかしこい宇宙人かも!?4:「絵本いぬのてがみ」 いぬが さんぽでおしっこをするのは ほかのいぬにてがみをかいているのです。 高いところにてがみがかけるボスはえらそうにいばっています。 ところが、ある日とても高いところにてがみが。。。5:「絵本ひーちゃんとお月様」 まんまるお月様、今度はどんどん細く欠けていくみたい。ひーちゃんはとっても心配。そしてついにお月様は消えてしまいました。 「ママ おつきさまが きえちゃった。ママも いつか きえちゃうの?」不安で泣き出しそうなひーちゃんにママは…。6:絵本きみがすき。魔法ねこ ジェリー・ジャム 魔法が下手な魔法ネコのジェリーには、好きなネコさんがいました。 へたくそな魔法で一生懸命アプローチするも、失敗続きで……!?