2024年秋は、クロード・モネの晩年に焦点をあてた「モネ 睡蓮のとき」や、海外旅行をしているような気分になれる「YOSIGO 写真展 Holiday Memories -旅の瞬間-」、さくらももこさんの魅力に迫る「さくらももこ展」など、興味深い展覧会が目白押し。
そんな中、異才を放つ「ゴミうんち展」をご紹介します。
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2にて開催されている企画展で、その衝撃的な名前とは裏腹に、深くて考えさせられる内容なのだとか。
芸術の秋、ちょっぴり不思議な企画展に足を運んでみませんか?
「ゴミうんち展」/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2(六本木)
2024年9月27日(金)〜2025年2月16日(日)の期間で開催されている、企画展「ゴミうんち展」。衝撃的なネーミングに、びっくりしてしまいそうですよね。
さまざまな時間軸のなかで動き続け、多様に影響し合い、複雑に巡って“循環”している世界。
その結果、いわゆる自然界においては、「ゴミ」も「うんち」もただそのまま残ることなく、文化的にもどこか見たくないものとして扱われています。
「ゴミ」や「うんち」という概念はなぜ生まれたのか。
本展ではさまざまな「ゴミうんち」を扱いながら、ゴミうんちを含む世界の循環を「pooploop」と捉え、目を背けてきた存在と向き合っているんです。
「ゴミうんち」を通して世界の循環について考える、興味深い展示になっていますよ。
「ゴミうんち」の展示や「うんち句」も
「糞驚異の部屋」と称したギャラリー1には、身近なものから宇宙までを見渡してさまざまな「ゴミうんち」にまつわるものを展示。
実際にゴミになるものやリサイクル資源、化石や貝殻、発酵にまつわる身近なものなどが並んでいるといいます。
マイナスな印象を抱きがちな「ゴミ」や「うんち」は、どのようにしてそう捉えられるようになったのか。
改めて考えてみると、意外な側面が見えてくるかもしれません。
また会場内の各所には、角尾舞さんと田上亜希乃さんによる、「うんち句」が点在しています。
うんちにまつわるうんちく=「うんち句」というネーミングセンスも、なんだかユニーク。思わず「へ〜」と口に出るような、豆知識を知ることができそうです。
いつの日か きみもわたしも ゴミうんち
来場した人の多くが記念撮影している、言葉入りのミラーにも注目。丸い鏡には「いつの日か きみもわたしも ゴミうんち」と記されています。
自分自身もいつか「ゴミうんち」となり、世界の循環の一部になるのかも…。
「ゴミうんち展」という名前から、行くのに少し勇気のいる企画展ですが、きっと普段とは異なる新鮮な体験ができるはずですよ。
芸術の秋、次のおやすみはユニークな展示に足を運んでみてはいかがでしょう。
企画展「ゴミうんち展」
会期:2024年9月27日(金)〜2025年2月16日(日)
場所:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日(2月11日は開館)、年末年始(12月27日〜1月3日)
入場料:一般1400円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
公式サイト:https://www.2121designsight.jp/