10月も半ばに差しかかり、ようやく涼しくなってきましたね。“芸術の秋”は、いつもよりアートに触れる機会を作ってみてはいかがでしょうか。
千葉県の佐倉市にある「DIC川村記念美術館」は、都心から約1時間とアクセス抜群。2025年に休館することを発表し、いま改めて注目を集めているんです。
アートだけでなく、豊かな緑に囲まれた自然たっぷりな庭園があるから、リフレッシュしたい週末のお出かけスポットにぴったりですよ。
千葉・佐倉にある「DIC川村記念美術館」って?
佐倉駅から、車でおよそ20分の場所にある「DIC川村記念美術館」。都心から車で約1時間ほどで、東京駅からは直行の高速バスが走っていますよ。
JR佐倉駅、京成佐倉駅からは無料送迎バスが走っているため、電車でもアクセスしやすいのがうれしいポイントです。
「DIC川村記念美術館」は、「作品」「自然」「建築」の3要素が調和した美術館。20世紀美術に主眼を置いた多彩なコレクション、四季折々の変化が楽しめる豊かな自然環境、作品にふさわしい空間づくりを目指した建築が特徴です。
美術館が持つ作品を時期で入れ替えるコレクション展示のほか、期間限定で企画展が開催されることも。現在は2025年1月26日(日)まで『西川勝人 静寂の響き』が行われていますよ。
“静けさ”という特質を保持し続ける西川さんの作品の美学に触れる、国内美術館初の回顧展をお見逃しなく。
見どころが盛りだくさん!「DIC川村記念美術館」のおすすめスポット
ここからは、見どころ満載な「DIC川村記念美術館」の中で、特におすすめのスポットをご紹介。
アート:印象派の絵画から20世紀後半のアメリカ美術まで見応え満載
20世紀を中心とした作品が並ぶ「DIC川村記念美術館」では、多彩なジャンルのアートが楽しめるのもうれしいポイント。
モネやルノワールら印象派の絵画やシャガールなどの西洋近代美術から、20世紀後半のアメリカ美術、そして日本の現代美術までをじっくり鑑賞することができます。
コレクションの中から100点ほどを展示し、年に数回展示替えを行っているといいます。
展示替えが行われるたび、新しい発見がありそうで何度でも訪れたくなりますね。
庭園:まるで絵画の世界に入りこんだような美しい自然に癒される
「DIC川村記念美術館」といえば、美しい庭園も外せないスポット。約3万坪の敷地内には、数多くの樹木や草花が育ち、四季折々の姿を楽しめます。
これからの時期は紅葉が美しいシーズン。紅葉狩りに訪れるのにもうってつけです。
また、敷地内には6つの野外彫刻が配されており、自然の中に溶け込んだ作品を鑑賞できますよ。
芝生の広場やテラスでは飲食が可能なので、ピクニックもOK。外で過ごすのが気持ちいいこれからのシーズンは、紅葉を見ながらランチをしたり、読書をしたりするのにうってつけです。
池付近で白鳥を見つけられたらラッキー!まるで海外の庭園にいるかのような、美しい風景をカメラに収めることができるかもしれませんよ。
建築:作品や庭園をより美しく見せるこだわりの設計
作品や庭園の魅力を引き出すため設計された建築も、「DIC川村記念美術館」の見どころ。
館内のエントランスホールには、ステンドグラスの窓から漏れる光が差し込み、作品との出合いを予感させます。
他にも2つの大きな窓を持つ、開放的な空間の「木漏れ日の部屋」は、窓の外の木々の影が揺れ動く姿、穏やかな光の差し込みにうっとりしてしまうことでしょう。
茶席:美術鑑賞の間にお茶と和菓子でひと休みしない?
「DIC川村記念美術館」では、ちょっと特別な体験ができるスポットも。それが、1階の展示室にある茶席です。
美術鑑賞の合間に、ひと休みできる素敵な空間。窓から見える庭園の美しい景色を眺めながら味わうお茶と和菓子は、心の癒しになること間違いなしです。
抹茶と上生菓子のセットは800円で、各回30分の予約制。当日に店頭のQRコードから予約ができますよ。
2025年3月下旬に休館…今こそ足を運びたい場所
「DIC川村記念美術館」は、2024年8月に2025年1月下旬に休館することを発表しましたが、多くの休館を悲しむ声を受け、休館を2025年3月下旬まで延期。
1990年にオープンして以来、35年間愛されてきた美術館でしたが、来年休館することが決まっています。
素敵な作品、自然、建築が来年の3月以降楽しめなくなってしまうのは悲しいですよね…。
まだ訪れたことがない人も、これまで行ったことがある人も、今だからこそ訪れてじっくり楽しみたいスポット。
秋のお出かけに「DIC川村記念美術館」へ行ってみてはいかがでしょうか。
DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、年末年始、展示替え、メンテナンス期間
入館料:来館時の展示内容によって変動あり。詳細は公式サイトでご確認ください。
入園料:無料
公式サイト
https://kawamura-museum.dic.co.jp/