9月も終盤に差し掛かり、お出かけが楽しくなる季節。芸術の秋は、アートに触れる休日を過ごしてみるのもいいかもしれません。
今回ご紹介するのは、大阪・大阪中之島美術館で開催中の塩田千春さんの大規模個展『塩田千春 つながる私(アイ)』。
空間全体を使った、大迫力のインスタレーションに注目ですよ!
『塩田千春 つながる私(アイ)』/大阪・大阪中之島美術館
2024年9月14日(土)~12月1日(日)の会期で開催中の『塩田千春 つながる私(アイ)』。
現在ベルリンを拠点に活動中の塩田さんは、日本だけでなく国際的に活躍するアーティストです。
生と死という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、「存在とは何か」を鑑賞者に訴えかける作品を制作しているといいます。
塩田さんの地元・大阪で16年ぶりに開催される、今回の大規模個展は、3つの“アイ”がテーマ。
「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」を、さまざまな作品で表現しています。
インスタレーションを中心に、絵画やドローイング、立体作品、映像など、さまざまな手法を用いた作品が並んでいるそうなので、塩田さんの世界観にどっぷり浸れちゃう。巡回しない、ここだけの特別な展覧会です。
家族やパートナー、友達と一緒に行って、作品を通して感じたことをシェアするのも面白いかもしれませんよ。
糸を使ったインスタレーションは圧巻
塩田さんといえば、糸を使ったインスタレーションが代表作として挙げられることが多いアーティスト。今回の展覧会では、6点のインスタレーションが展示されているといいます。
展示室のエントランスにあるのは、無数の赤いロープと大きなドレスの作品『《インターナルライン》2022/2024年』。
塩田さんは、ドレスを第2の皮膚としてとらえ、その場所の記憶を運び、 過去と現在をつなぐものだと考えているそうです。そして赤は血液の色で、国籍や家族、宗教などあらゆるつながりを象徴しているんですよ。
赤い無数の糸で制作された作品は、圧巻のひと言。会場の空間を最大限に活用した大迫力の作品を、ぜひ現地でじっくり鑑賞してくださいね。
記憶の循環をテーマにした『《巡る記憶》2022/2024年』は、大きなプールの水面に、糸からぽたぽたと水が落ちて、波紋を描いては消えていく作品。無数の糸が連なる天井と、水面の波紋が美しい、幻想的な空間です。
撮影できる作品が多く、カメラに収めることができるのも嬉しいポイント。
作品と一緒に写真を撮れば、塩田さんの世界観に没入したような素敵な思い出が完成しますよ。
「つながる」をテーマに寄せられたテキストが作品に
開催に先駆けて一般の方から寄せられたテキストが作品に使われている、『塩田千春《The Eye of the Storm》2022年』も必見。
「つながる」をテーマに、たくさんの人がつづったテキストが塩田さんの作品の一部となって展示されているんです。
それぞれの人がどんな“つながる”を感じて生きているのか。ぜひじっくり観てみてくださいね。
『塩田千春 つながる私(アイ)』はグッズも素敵だから要チェック!
『塩田千春 つながる私(アイ)』は、グッズもおしゃれなので必見。
「つながるたわし」(税込500円)は、インスタレーション作品に実際に使われた毛糸を再利用し、ひとつひとつ手作りで編み上げられているんです。
いちごデザインの見た目は、使うのがもったいないほどかわいい…。手作りのため、大きさが少しずつ違うとのことなので、会場でお気に入りを見つけてみてくださいね。
他にも、お湯を入れると柄が赤色に変わる「感温マグカップ」(税込2900円)や、塩田さんの作品をイメージした巾着付きメッシュバッグと、鑑賞券が1枚セットになった「グッズ付きチケットメッシュバッグ&巾着」(税込5400円)などがラインナップ。
アート鑑賞を楽しんだら、記念にお土産の購入もいかがでしょうか。
塩田千春 つながる私(アイ)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室(大阪府大阪市北区中之島4丁目3-1)
会期:2024年9月14日(土)~12月1日(日)
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌平日が休館)
公式サイト
https://nakka-art.jp/exhibition-post/chiharu-shiota-2024/