isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
まーささんによる恋愛占いや星乃せいこさんによる運勢グラフも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
大それたことなどできない
今週のおひつじ座は、下手に抱え込むよりは、パッと手を放していくことで、自分も相手も楽にしてあげること。
現代人の感覚だと「匙を投げる」と言われると、なんとなく相手を突き放してしまったり、医療者側がこの病人は何をどう調合しても助かる見込みがないと見放したり、最後まで相手と寄り添おうとしない、ひどい人間のすることのような印象を受けますが、果たしてそうでしょうか。
中途半端に介入したり振り回すなら、いっそ「匙を投げる」方が相手を助けることもある。
あなたにもまた、どこか通じるところがあるように思います。
今週のおうし座の運勢
ちょっとした基準の書き換え
今週のおうし座は、人間社会の文脈をゆるゆると相対化していこうとするような星回り。
『初茜マンボウは何かの途中』(阪西敦子)という句のごとし。人間は何やら世俗の利益のために慌ただしいが、最弱伝説さえある世界一間抜けな生き物であろうマンボウはそれには間に合わず、いつものボーっとした顔のまま「何かの途中」なのだという。
とはいえ、正月だの初日の出だのというのも、しょせん人間たちが勝手に定めた区切り目であって、マンボウからすれば何の変哲もないいつもの静かな海で、海面に身を横たえて日光浴でもしながら浮いているだけのことなのかも知れない。
あなたもまた、いっそそうしたマンボウになったつもりで、さまざまなしきたりや決まり事を何でもないような顔でぶっちぎっていきたいところ。
今週のふたご座の運勢
君はふくれた餅の夢を見るか?
今週のふたご座は、これまで意識的に避けてきたり、どこか後回しにしてきた現実に触れていくような星回り。
「心の風景」が作り出されていく過程を綴った梶井基次郎の連作短編『ある心の風景』には、夢で見た光景として次のような描写が出てきます。
「変な感じで、足を見ているうちにも青く脹れてゆく。痛くもなんともなかった。腫物は紅い、サボテンの花のようである。」
厄介なこと、これからのリスクや、良くない可能性。もしかしたら、そうした“腫れ物”に手を出していくことは、可能性を失っていくことではなくて、想像していたのとは別の可能性に開かれることなのかも知れない。あなたもまた、自分から率先して‟腫れ物”にさわってみるといいでしょう。
今週のかに座の運勢
非合理ゆえに我信ず
今週のかに座は、自分がいまだ生きてこの世界にあることを褒め称えていこうとするような星回り。
『初日昇る真つすぐ真つ当に昇る』(鈴木牛後)という句のごとし。
長い長い“魂の暗い夜”の後にはどんなに光が輝くのか!真っすぐにわが身に差し込んでくる日の光と溶け合うなかで、腹の底から湧き上がる生気の昂ぶりを感じていく。これは真の意味での“解放”であり、清められ、リフレッシュされた精神の中で光と生命は歌いだし、しばしの間、気持ちの大波がとめどなく溢れてくる。
あなたもまた、自身も含めたすべての存在への賛歌をじっくり味わっていくだけの時間をしかと確保していきたいところ。
今週のしし座の運勢
それでもなんとかやっていく
今週のしし座は、古い自分や、惰性のまま繰り返しがちな生活パターンを、一新させていこうとするような星回り。
村上春樹は短編小説『タクシーに乗った男』の中に、「頭の中が真っ白になり、それが少しずつもとに戻るのにずいぶん時間がかかった」という下りがありました。真っ白になっているあいだ、頭は唸りを立てるほどのすごいスピードで懸命に情報を整理していて、「現実をきちんとした現実の枠の中に入れ、イマジネーションをきちんとしたイマジネーションの枠の中に入れ」ようとしている。
それは、今までの常識や現実感覚をいったん捨てて、新しいそれを目の前のなまなましい情報から吸い上げ、再構築するまでの立ち上げ期間でもあったのではないでしょうか。
あなたもまた、そうして過去の古びた常識や物の見方をできるだけあっさりと入れ替えられるよう、頭を真っ白にしていく瞬間を心待ちにしていくべし。
今週のおとめ座の運勢
周縁から立ち上がる
今週のおとめ座は、等身大の自分から事を始めていこうとするような星回り。
『パプリカの赤を包丁始かな』(西山ゆりこ)という句のごとし。
おめでたいとされる紅白の色合いをどこに見出すかはこの時期の懸案事項だが、天地自然のなかにどこまでも壮大に展開していけそうなこのセットを、白いまな板の上の赤いパプリカという等身大の日常のなかに見出しているところに、作者のぶれない身体性の確かさのようなものが感じられる。
あなたもまた、生活実感より先のリアリティをいったんきれいさっぱり切り捨ててみるといいかも知れません。
今週のてんびん座の運勢
幼年期からの移行
今週のてんびん座は、改めて古くなってきたセルフイメージを刷新していこうとするような星回り。
「地に落ちる」という言葉は単に物理的に上からモノが落下する際に使われるだけでなく、卑しくなる、堕落する、といった意味でもよく用いられます。
例えば、太平洋戦争末期、史上最大の海戦とされたレイテ沖海戦に敗北し、いよいよ先行きが危うくなっていく頃に新聞紙上に発表された坂口安吾の『芸道地に堕つ』などは、そのいい例でしょう。
あなたもまた、落ちて落ちて底を打つところまで落ちてみるところから年を始めてみてはいかがでしょうか。
今週のさそり座の運勢
身の振り方を考える
今週のさそり座は、誰かのさびしい後ろ姿を目で追っていくような星回り。
『福寿草見てしづかなる命かな』(清原枴童)という句のごとし。
時代の趨勢を考えれば、今や「父なるもの」や家父長制ということも、永遠に悲壮な存在、ないし弱者としての「しづかなる命」に値するが、だとすれば、ちゃんと淋しく枯れていくこともまた人としての美学なのかも知れない。
あなたもまた、次第にこの世から立場を失っていくであろうものの後ろ姿をしかと目に焼き付けていくべし。
今週のいて座の運勢
勝ち逃げとその布石
今週のいて座は、山を張ることをごく当たり前に習慣として割り切っていくような星回り。
勉強のコツとは別に、試験のコツというのがあって、その極意は「山を張る」ことにあり、本番に強い人間というのは往々にして「山を張る」ことに長けているもの。
芥川龍之介は小説だけでなく俳句も嗜む人でしたが、『続芭蕉雑記』の中で史上随一の大俳人である松尾芭蕉について「日本の生んだ三百年前の大山師だつた」と述べており、彼が俳諧という前衛芸術を確立しえたのも、山を張った成果だと言うのです。
あなたもまた、この先を見通していくためにも、思い切って山を張っていきたいところです。
今週のやぎ座の運勢
<私>の複数性の感覚
今週のやぎ座は、軽く仮面に手をやっていこうとするような星回り。
『年年(としどし)や猿に着せたる猿の面』(松尾芭蕉)という句のごとし。
人はすべて仮面をつけて人と接して生きています。自分はこうあるべきとかこうありたいといったイメージに、無意識のうちに合ったように演じようとするわけで、そうした仮面がなければ、私たちは余りにも無防備で危険なだけでなく、誰も自分のことを理解してくれないものです。
ですが、たまにはそうした妥協の産物としての仮面を外して、他者や世間と接する疲れを洗い流すひとときも必要なのかも知れません。あなたもまた、常日頃からついつい被っていることさえ忘れがちな仮面を、改めて仮面として意識していくべし。
今週のみずがめ座の運勢
かすかな脈動
今週のみずがめ座は、灯台の下をも照らしていこうとするような星回り。
「灯台下(もと)暗し」の「灯台」とは、海をのぞむ岬の燈台のことではなくて、油を入れた皿を載せてともしびを灯す昔の灯明台のこと。それで、台のすぐ下のあたりが暗くなることから、身近なことほど案外気付きにくいことの比喩となったそう。
谷崎潤一郎は『陰翳礼賛』で、静かな部屋に時おり風が訪れるたび、暗い漆器にろうそくの光がゆれ、人は怪しい光りの夢の世界へと誘われる。そのともしびのはためきを、谷崎は「夜の脈搏(みゃくはく)」と表現しました。
身の周りのもっとも暗いところ、すなわち自分のからだや、すっかりその一部となっている持ち物にこそ目を向け、そこに脈があるどうかを感じていくことが、今週のあなたのテーマとなっていくでしょう。
今週のうお座の運勢
雪、故郷、錬金術
今週のうお座は、危険信号をきちんと受け止めていこうとするような星回り。
『闇夜(やみのよ)のはつ雪らしやぼんの凹(くぼ)』(小林一茶)という句のごとし。
しーんとしみいるような寒い闇というのは、現代の都市部に暮らす人びとの間ではもはや想像することすら難しくなってしまいましたが、それでも掲句は信州の山間に居を定めて暮らしていた人間のリアリティをよく伝えてくれているように思います。
あなたもまた、不意に感じた「いやな感じ」をスルーする代わりに、むしろ自分の武器へと変えていきたいところです。
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