SNSで見つけた、おしゃれでセンスのある憧れのあの人。
「どんな毎日を過ごしているの?」「なにが好き?」「おしゃれの参考にしているファッションアイコンは?」など、気になるアレコレをisutaエディターがインタビュー形式で紐解いていく、「センスフルな憧れちゃん」。
第18回目の“憧れちゃん”は、不定期でオープンするティーサロン「TRIOS TASSES(トロワ・タス)」を営むmadokaさん。
ティーサロンを始めたきっかけや、おすすめの陶器やお茶、SNSでは見られないおしゃれ事情などについて、isutaエディター・yuiが教えてもらいました。
憧れちゃん vol. 18:ティーサロンオーナー・madokaさん
madokaさんってどんな人?
お茶の販売会社に勤めながら、ティーサロン「TRIOS TASSES」を経営。“オアシスみたいなお茶会”をテーマに、季節の移ろいを感じられるお茶やお菓子を提供している。ティーサロンの開催は不定期にもかかわらず、即満席になってしまうほど注目を集めています。
Instagram:(@shenmadoka)
ティーサロンを始めたきっかけ
yui:madokaさんが、ティーサロン「TRIOS TASSES」を始めたきっかけを教えてください。
madoka:お茶を販売する会社に勤めているのですが、普段の仕事では発散できない、自分個人の好きなテイストでのアウトプットを行いたくて、ティーサロンを始めようと思いました。単純に、いろいろな人とゆったりとした時間を楽しみたかったのも理由のひとつです。
yui:もともとお茶が好きだったんですか?
madoka:実は、昔はお茶があまり好きではなく、ペットボトルのお茶で十分でした(笑)
しかし、縁あってお茶の会社に入社した時に「お茶って丁寧に淹れるとこんなに美味しいんだ!」ということに気付いたんです。次第に「お茶のことをもっと知りたいという」想いが芽生え始めたのも、「TRIOS TASSES」誕生のきっかけですね。
「TRIOS TASSES」では何をするの?
yui:“ティーサロン”と聞くとあまり馴染みがない方もいるかと思うのですが、「TRIOS TASSES」では主に何を行うのでしょうか。
madoka:「TRIOS TASSES」では、その季節に合ったお茶を数種類味わうことをメインとしています。味の移ろいをゆっくり時間をかけて感じるために、1種類のお茶を何煎も飲むのですが、華やかな印象からどんどん滋味深くなっていく様子がすごくおもしろいんですよ。
最後は、甘いおやつを2種類味わいます。おやつはすべて私の手作りで、大好きなイギリス発祥のお菓子『イートンメス』は、毎回欠かさずお出しするようにしています。
この時期におすすめのお茶は?
yui:季節に合わせたお茶が飲めるなんて楽しそうですね!madokaさんが思う、この時期におすすめのお茶はありますか?
madoka:今飲むなら、『ジャスミン茶』『プーアール茶』『紅茶(中国産・日本産のもの)』がおすすめです!
夏に花が摘まれる『ジャスミン茶』は、今の時期が1番香りが強くて美味しいと思います。
また、熱を下げるといわれている緑茶と、熱を上げる作用のあるジャスミン花を掛け合わせたお茶のため、体の温度を中立に保ってくれるんです。「気温が下がってきたけどまだ日中はちょっと暑いかも…」という秋には、ぜひ飲んでほしいお茶ですね。
『プーアール茶』と『紅茶』は、アツアツのお湯で淹れた方がいいお茶なので、寒い季節に飲むとより一層美味しく飲めると思います!味も濃いため、さっぱりしたものを欲したくなる春夏よりは、秋冬の方がベストな気がします。
一目惚れした陶器を教えて
yui:madokaさんのInstagramには、素敵な陶器がたくさん投稿されていますよね。「このデザイン好き!」と一目惚れした陶器はありますか?
madoka:素敵なものが多すぎて選びきれないのですが、安齋新さん・厚子さんご夫妻が作った「ねじり茶杯」と、齋藤有希子さんが作った「蓋碗」のデザインが特に気に入っています!
安藤さんご夫妻の「ねじり茶杯」は、骨董のような雰囲気や質感にとても惹かれました。渋い見た目をしていますが、ねじられていることで、花弁のようなかわいらしさを感じられる点も好きです。
縦長でお湯の温度が下がりづらいので、これから重宝するんじゃないかなと思います。
齋藤有希子さんの「蓋碗」は、サイズがちょうどいい点と、骨董のような緑がかった色味が素敵で一目惚れしました。表面には絵が描かれているのですが、あえて色付けせずただ線が刻まれているだけ、というちょっと緩い雰囲気がほかの素材とも合わせやすくて気に入っています!
madoka:あと、陶器ではないですが、韓国で購入した「ガラスの壺」もお気に入りです。韓国の作家であるキム・ドンワンさんが作ったもので、気泡がたくさん入っていて光に当たるとすごく綺麗なんです…!
花を飾るだけでなく、インテリアとして置いているだけでおしゃれに見えるので、今はこのように日が当たる場所に飾って、表情の変化を楽しんでいます。
最近買ったお気に入りのものは?
yui:ここからは、madokaさんのことについても聞かせてください。最近購入したもので、お気に入りのものはありますか?
madoka:韓国の旅行で買ったシルクの布です。本来、韓国の民族衣装に使用されるものですが、茶会の席で敷物にしたいと思って市場で購入しました。晴れた日の空のような水色は、控えめな柄の入り方が、広げた時にいい塩梅で気に入っています!
湖のような深い青は、店主に好みのニュアンスを何度も伝えて、何枚も反物を出してもらって出合えた1枚です。伝統的な柄に加えて、きらきらとした星のような柄がさりげなく入っていて、よく見ないと分からないところが気に入っています。
好きなお店やブランドはどこ?
yui:madokaさんがよく行くお店や、好きなブランドはありますか?
madoka:好きなお店は、東京・西荻窪にあるアンティークショップ「UNTIDY(アンタイディー)」です。お皿やトレイなど、自宅で使えるものはもちろんのこと、お茶の道具に良さそうだなと思うものもたくさん置いてあるんです。
先日は、茶葉を急須に入れる際に使う道具置きとして、小さな石を購入しました!こういった、何が見つかるか分からないワクワク感が好きで、よく通っています。
ファッションでいうと、デザイナーの濱田明日香さんが手がける「THERIACA(テリアカ)」がお気に入りです!いつも長く着られそうなものを選ぶようにしているので、似たような服になりがちなのですが、同ブランドはパターンが変わっていて飽きがこないところが好きです。
しっかりとした素材のものが好きで、上質な素材感と機能性が魅力の「TENNE HANDCRAFTED MODERN(テンハンドクラフテッドモダン)」も最近気になっています。
yui:コスメで好きなブランドはありますか?
madoka:コスメブランドは「uneven(アニヴェン)」が好きです。ピンクベージュのアイシャドウパレットをヘビーユーズしていて、基本的に右上のカラーを使うことが多いです。絶妙なニュアンスの配色になっているので、気分によってほかのカラーを重ねて印象の違いを楽しんでいますね。
思い描いている夢
yui:最後に、madokaさんの今後の夢を教えてください。
madoka:いつか自分で集めた器のギャラリーを持って、そこで茶会を開きたいです!お店のテイストとしては、いい意味で緊張感があり、日常では味わえない特別感のある雰囲気をイメージしています。そういった場所でお茶を飲んでほぐれる、という経験をしていただけたらすごく嬉しいです。
すごく品があり、落ち着いた雰囲気のmadokaさん。SNSではあまり見ることのできないファッションやメイクなどについて、たくさんお聞きできたのがとても楽しかったです!「もともとお茶はそんなに好きではなかった」と聞いた時は驚きましたが、今では自宅で常に飲んでいるというほどのお茶好きに…(笑) お茶の魅力をお客さんと分かち合あうために始めた「TRIOS TASSES」では、クオリティの高い手作りお菓子も出していて、なんでもできてしまう器用な方なんだろうなと感じました。大人気のティーサロンですが、頑張っていつか席を勝ち取りたいと思います!
byエディター・yui
madokaさんがおすすめするブランドやお店はこちらから
・安藤新さん、厚子さん
・齋藤有希子さん
・UNTIDY
・THERIACA
・10 HANDCRAFTED MODERN
・uneven